「家計破綻」に負けない経済学 (講談社現代新書)
「家計破綻」に負けない経済学 (講談社現代新書) / 感想・レビュー
ひと
2004年の出版で、2000年代前半の小泉「構造改革」による非正規雇用の増加や、金持ち優遇税制などでもたらされた格差社会の中での家計防衛が説かれています。当時の見立てでは、デフレ後のインフレに伴う金利上昇による、住宅ローン負担の増大が家計崩壊の引き金になるとしていましたが、幸いにしてその後の15年は金利上昇はなく、ローン地獄は収入減からもたらされたのが実際かと思います。それでも資産インフレによる資産移転は見事に実現したので、著者が勧めるように株を仕込んでいた人は上手く波に乗れたのでしょう。
2018/04/13
Naota_t
本書では、「年収100万円時代」も起こり得ると警告する。住宅ローンを「固定金利期間変動型」で組んでいる方、今すぐ見直しましょう。笑 前作は、その生活ノウハウに対する内容が濃かったけれど、本書はその「年収300万円時代」についての経済状況に対する考察がメイン。 10年以上前の本だけれど、現代にも言い得て妙のところが多いです。 消費税以外にも逆進性だらけの経済政策、中間層が減り、所得の2極化が進む中、もう少し“庶民”に優しい政策を増やしてほしいですね。
2015/06/12
noritsugu
300万時代の対処だけでは不十分になってしまった。政府は全くあてにならないし、金持優遇の方向に向かっている!自衛しましょうという主張。
2006/03/08
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