愛国者は信用できるか (講談社現代新書)
愛国者は信用できるか (講談社現代新書) / 感想・レビュー
踊る猫
鈴木邦男という人の凄みについて思い知る。切れ者、というわけではなかったのかもしれない。凡百の学者ならベネディクト・アンダーソンなどを引いて整理する(かもしれない)愛国の作法について、著者はあくまで自分自身の読書と現場で見た光景を引くことによって語り、そこから血肉化された自身の生理/皮膚感覚に裏打ちされた骨太の見解へとつなげていく。その手付きに無理がなく、こちら側の小市民的生活に肉迫した言葉として現前してくるので実に読みやすく、またすんなり腑に落ちる。ユーモアのセンスもあり、啓蒙書として読ませる深みを感じる
2023/01/29
keiトモニ
“自分が所属している国を愛しそれに貢献、国家に一身を捧げても良いと考える様な感情”…ちょっとアレンジしましたが、まあ小学館事典の愛国心でしょうか。“愛国心は押しつけがましい。官制の匂いがする。だから嫌いで虫が好かないか…”←なるほど三島氏が言うとそう思えてくるから不思議です。「右翼が抗議しているから我々は正しい」とする集団の心理はまさにあほらしい。やや左翼系ではそんな風潮がありましょうね。結局右翼を利用してるんです。“愛国心は胸に中に秘めておくか、必要に応じて小声でそっと言ったらいい”…はい、そうします。
2015/05/30
猫丸
鈴木邦男氏の本も3冊目かな?そろそろ重複、二番煎じが見えてきたところ。何回も書いていることはそれだけ強調したいポイントなんだとは思うけれど。上手ではないにしてもわかりやすい文章を書く人だから、新書向きなんだろう。にしても一冊の内容が少ないのは毎度感じる。本書は「愛国は心の奥で思ふもの」とまとめられる。俺の方が国を思っている、イヤ俺だ、なわけないオレだ。うるさいなあ。声が大きいヤツは嫌いだよ。俺はウニが好きなんだ誰が何と言おうが好きだトロなんか問題にならないウニだウニだ。そういうことは言わなくてよろしい。
2021/04/26
犬養三千代
2006年発行。天皇陛下の御言葉以来、議論されている女系天皇の話。 次の天皇は今上陛下のご英慮でいいのではとのこと。 進歩派といわれた左翼が憲法にしがみつき保守派が改憲とは、愛国心を軸に左右が逆転しているとのこと。 やはり、三島由起夫は今を予見していたのだなぁ。 愛国を振りかざす輩は信用できない。確かにそうだ。 里見岸雄の存在をこの本で知り!読んでみたいと思った。
2017/09/17
takao
ふむ
2022/12/21
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