マンガ入門: 表現したい人のための (講談社現代新書 1847)
マンガ入門: 表現したい人のための (講談社現代新書 1847) / 感想・レビュー
ヒロミ
独特のシュールな作風の漫画家・しりあがり寿氏。彼のマンガ論。ビール会社でのサラリーマン経験が活きている、一風変わったマンガ論で普通にビジネス書としても名著です。「時代の空気とでもいうべきナニカがないとモノは売れません」などマーケティング書としても読めるかも。おもしろかったです。しかし「流星課長」って流星のごとき速さで電車の座席を確保するサラリーマンだったのか…聞いただけで笑いました。
2016/06/26
nbhd
マンガ入門というより、しりあがり寿入門だ。これはもうしかたないことだけど、大好きなマンガ家だから当然絶賛する。で、そのキモにあるのは、しりあがりさんの絶妙なバランス感かなと思う。マンガ家に必要なのは己の中の「ケダモノ」と「調教師」だと書いてあるように、あんなにヘッポコピーな画風作風なのに感覚にフィットするのは、調教師のおかげだ。しかもそれは、ビール会社の広告宣伝経験に裏打ちされたものっていう…。なんでもポン太読みたし。
2017/05/24
魚京童!
人間は好きなことだけやっても生きてはいけない。思いだけでは伝わらない。お金がなくては生きてはいけない。私は何がしたいんだっけ?
2024/04/30
阿部義彦
しりあがり寿さんが自分の若い頃からの生き方から如何に漫画家を志したかをかたり、実際に執筆のテクニックまでを解説した新書。著者にとっては80年代のガロの漫画、糸井重里+湯村輝彦の「情熱のペンギンごはん」の登場が大きくこれが無ければ漫画家にはならなかっただろうとまで言ってます。まあヘタウマの申し子とでもいいますか?キリンビールに務めながら二足のわらじで活動して後に独立。今では新聞漫画まで書く地位までにも!私が好きなのは海燕に連載してた「瀕死のエッセイスト」です。特定の絵柄があって無いような不思議な作風ですね。
2015/12/04
Yuji
しりあがりさんのマンガ、すみません私まともに読んだことないことに気づきました。(雑誌とかで見かけて、無茶なことする人とは思っていました)アクロバティックな作風は、短命の予感に満ちていましたが、見事に現在も第一線で活躍中!その辺りの秘密の一端をうかがうことができた。自己分析とマーケティングセンス、そしてなにより、自分の中に「ケダモノ」を飼っているという自覚が、スゴイ。
2015/06/13
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