原典による歴史学入門 (講談社学術文庫 326)
原典による歴史学入門 (講談社学術文庫 326) / 感想・レビュー
彬
古代から近代にかけて人が著述した「歴史」を取り上げ、「歴史」がどう取り扱われどのように変化していったのかを順々に代表的な史家の著作を訳して把握していこうというもの。なので抄訳なのだが、それが惜しい。著者の来歴と思想を簡単に説明した後に著作を読むことになるので、ここで終わるのか!と思ってしまうことがしばしば。いざ全訳を読もうと思っても絶版だったり翻訳されていなかったりと悔しい思いをする。歴史が物語から現実へと注視していく過程は各々個人差はあるとはいえ、その主義主張があってこそのいまの歴史学。面白い学問だ
2013/10/28
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