坐の文化論 (講談社学術文庫 665)
坐の文化論 (講談社学術文庫 665) / 感想・レビュー
うえ
「日本建築史の専門家である稲垣栄三氏の『神社と霊廟』によると、古代の神社が制度的に確立し、その経済的な基礎をかためるのは、すべて七世紀後期以後(天智、天武以後)のことであるという。奈良時代は仏法が大いに興隆し、仏教建築がさかんになったが、そのような環境において仏教建築からの刺激と影響をうけて、神社の建築がすすめられていったのだ、というのである。これと同様のことは、おそらく神像彫刻の場合にもいえるのではないか。その一つの典型的な事例として…松尾大社の男神坐像をあげることができる」
2016/08/07
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