日本仏教思想論序説 (講談社学術文庫 710)
日本仏教思想論序説 (講談社学術文庫 710) / 感想・レビュー
hihuhihu
「序説」という題であること、文庫のために載せられた説話解説中心の序説が読みやすかったことから、「仏教入門的な内容なのかな?」と思ったらとんでもない。 聞いたこともない事象を「周知の通り」で片付け、西洋史・哲学・文学に関する知識もあることを前提に、文学的といいたくなる難解な言い回しでガンガン進む。 ただなんとか波に乗ると、各章の要点が掴めてきて、俄然楽しくなった。当たり前に要求されている知識も得て、また臨みたくなる、他の著作を読みたくなる。 そういった意味「序説」という題は間違っていないかもしれない。
2020/09/04
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