日本仏教思想の源流 (講談社学術文庫 803)
日本仏教思想の源流 (講談社学術文庫 803) / 感想・レビュー
うえ
「インドの密教のとらえ方には端的にいって二つの見方がある…一つは紀元前五世紀にシャカが生まれて仏教を説き、それが戒律中心の小乗仏教をへて大衆運動としての大乗仏教へと展開し、最後にヒンドゥー教の大浪にのみこまれていく―その最末期の過渡的な仏教が密教だとする見方」「これはインド人の多くがよくとる立場であり…歴史の流れにそってみるかぎりそう理解するのが自然である…インド人が仏教をヒンドゥー教の一派と考えるのも…わからないわけではない。かれらは、必ずしもナショナリスティックな観点からのみそう主張しているのではない
2014/12/23
のんき
1996.11.20第9刷発行 解説:鎌田東二「移動者のチ性」
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