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日本語と世界 (講談社学術文庫 893)

日本語と世界 (講談社学術文庫 893)

日本語と世界 (講談社学術文庫 893)

作家
大野晋
出版社
講談社
発売日
1989-09-01
ISBN
9784061588936
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日本語と世界 (講談社学術文庫 893) / 感想・レビュー

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秋色の服(旧カットマン)

宣長の話は小林秀雄が源氏の理解が馬渕と袂をわかつ原因と言っていて(正直言えば批評文の伝聞。小林の『宣長』は30年以上積読)、語り方が違うと非常にわかりやすいなと。もうああいう人を雲に巻くような自己陶酔文はいやだなと。この本は、タミル語説が目当てで読んだわけだが、門外漢には何でインドでタミルなのかと???だったが、明治以来、日本語の起源や言語系統は世界的に研究されていて、その成果を踏まえた議論だった。ちゃんと科学的に立論しているわけだ。

2018/07/26

skydog

所収論文初出一覧によると、1952年から1986年の間に発表されたものを、いくつか掲載したもののようだ。前半は、本居宣長がどのように源氏物語を読んだか、助詞「は」と「が」について、国字改革、国語教育などについて書かれている。後半では、「日本語はどこから来たのか」という大きな問題について書かれている。これについては、過去から現在までどのような研究が行われて、現状はどのような状態であるのかの概略が説明されている。しかし、私たちは母国語である「日本語」について、あまりにも不関心すぎるようだ。

2015/07/09

中村明裕

(#大野1989)不思議な魅力のある本。■宣長についてのファンタジーは、創作としておもしろい。■自動翻譯機は片假名かローマ字で作られるだらうと(一六八頁一九六七年)に書いてあるけど外れたね。■狹山事件の話は興味深い。私も被告は犯人でない氣がする。■言語形成期の話(二四七)もおもしろい。■日本語の起源がタミル語だといふ件の説は、とてもオカルティックな魅力に溢れてゐる。

2011/10/09

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