社会主義の終焉: マルクス主義と現代 (講談社学術文庫 1292)
社会主義の終焉: マルクス主義と現代 (講談社学術文庫 1292) / 感想・レビュー
無重力蜜柑
題名が悪い。マルクス・レーニン主義ではなく、社会主義に関係する知識人を巡る言説や社会構造についての本。社会主義といっても内容の半分くらいはサン=シモン主義だし。やたらと文学を引用して根拠とする論法といい、柄谷行人や福本和夫へのハイコンテストな反論といい、今日ではめっきり死滅してしまった「左翼知識人」業界向けの本という感じで非常に読みにくかった。そもそも文章が下手でしょっちゅう脱線して「ともあれ」って感じで強引に議論を引き戻したりするし。
2021/05/18
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