時間と自由: カント解釈の冒険 (講談社学術文庫 1396)
時間と自由: カント解釈の冒険 (講談社学術文庫 1396) / 感想・レビュー
しんすけ
カントが時間の概念を呈してから250年になろうとしているが、未だに時間が常識で捉えられることがない。 カント以後にも、ベルグソン、ハイデガーがそれを語ったが、「捉えられる」ということ自体が不可能なのかもしれない。 なぜなら時間には未来がないことが明らかなのに、あたかもあるように語る安本丹が絶えることがないからである。 本書の中心に「今」がある。そして「今」が把握できないことが語られる。 当然のことだ。把握しようとした瞬間に「今」の出来事は過去のものとなるからだ。
2024/09/01
mkn 14th
再読したい
2017/04/26
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