幻想の未来: 唯幻論序説 (講談社学術文庫 1566)
幻想の未来: 唯幻論序説 (講談社学術文庫 1566) / 感想・レビュー
海野藻屑
奇跡的なものほど奇妙な形をしている。ゆえに人はそれを畏れる。ただ奇跡と言うものは普段からそこにありその仕組みの中にわたしたちはいると思うのだけれど。
2017/07/07
13km
日本は言わずもがなだけど日本のマネをするかの国の精神構造も照らし合わせるとすごく腑に落ちる。ジラールのいう内的媒介を通して日本はアメリカを欲望している。その欲望はアメリカにすれば普遍的なもの、グローバルスタンダードな国を目指す。日本はそれを他国から好かれる国となることとして目指す。そしてあの国はそんな日本のやり方を欲望しつつ、日本より自分たちのほうが先だ、優れてると言い、日本を憎悪し、恨む。内的媒介おそるべし。
2013/06/12
Arowana
自己了解がまた変化した。自分のことは元来不可知であり、氷山の一角しか知りえないとしても自分を知ることは新鮮な発見だし、何せ楽しい。この本を読んでも、自身と向き合ってみた結果、自己評価が上がったわけでもないのだが、腑に落ちた瞬間気持ちは多少楽になった。なんだかんだ言って、自己愛人間なのだと改めて思った。
2012/03/26
bossa19
発想や、現象の説明等大変興味深い。が、論のたてかたや証明のしかたなど、科学的とは言えず、納得するにはいたらない。理系的な発想、論理と文系的な発想、論理はやはり、根本から何か違うところに立脚している気がする。心理学と認知科学をつなぐものはないのだろうか。
2003/07/20
でっていぅ
著者の作品の中では最も内容が濃いかもしれない、他と比較してもかなり体系的に語られている。しかし読んでいて疲れた。示唆的なことが多くあるけれど消化し切れなかった。再読するにも気が重たい。
2011/09/20
感想・レビューをもっと見る