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サスピション (手塚治虫漫画全集 284)

サスピション (手塚治虫漫画全集 284)

サスピション (手塚治虫漫画全集 284)

作家
手塚治虫
出版社
講談社
発売日
1983-10-01
ISBN
9784061732841
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サスピション (手塚治虫漫画全集 284) / 感想・レビュー

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keroppi

昭和43年から昭和57年までに掲載された短編が収録されている。後書で手塚治虫本人が書いているようにドライでさめた作品が収められている。その中では、「インセクター」2作品は、手塚治虫の小さい頃からの昆虫好きが結実したような天才昆虫採集家を題材とした作品で、もう少し描き続けられたら「ブラック・ジャック」のような傑作になったのではないかと思う。手塚治虫の持っていたサスピション(疑惑、不安)な一面を見る作品集だ。

2022/01/17

K K

これは怖い。フランス映画のサスペンスにもありそう。背筋が凍ります。すごい! 手塚治虫が夭逝したことがなんとも惜しい。もっともっと生きてたくさんたくさん書いて欲しかった。

2017/06/03

kadocks

kindleで安売り90円とな。安すぎる。今年は全作読みに挑戦してるが久々の手塚作品。青年誌中心の疑惑もの短編集。一つ一つの作品が濃く、短くても骨太で良い。特に最後の「料理する女」がビックコミックオリジナル掲載でさすがビックコミックらしい作品。オチも不穏でさすが。「インセクター」2作は何とマガジン。昆虫フェチらしい気持ち悪さ満載の傑作。ホント、こういう中短編集にとんでもない作品があるのが手塚作品の凄さだ。にしても打率が高すぎる。

2023/07/08

印度 洋一郎

表題は「疑惑」をテーマにした連作短編。会社の経営権を奪った妻を殺そうとするロボット技術者、借金取りとその追求を長年逃れてきた男との間に渦巻く疑心、遺伝子操作事故で隔離生活を強いられた科学者など、疑う心が物語を二転三転させていく。その他、昆虫ハンターが主人公の「インセクター」等、読後感が重い作品が多い。手塚治虫の暗黒面が濃縮されたような作品で、作者自身も「自分がこのテーマで描くと、どうしてもこうなる」と。中でも、高齢者施設を舞台にした殺人がテーマの「料理する女」は、今から半世紀前に現代を見越していた作品だ。

2022/08/09

歩兵

少しビターだけど後味がいいものから悪いものまで寄せ集めた短編集。表題にもなっているサスピションが面白かった。自分可愛さからくる殺意や疑心や復讐が巡り巡って自分に返ってくるのが皮肉というかなんというか。人を呪わば穴二つやな。料理する女は、表情の不気味さが迫力満点で少し心臓に悪い。

2013/05/29

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