塗られた本 (講談社ノベルス マA- 4)
塗られた本 (講談社ノベルス マA- 4) / 感想・レビュー
そうたそ
★★★★☆ この本を読んで、人は本当の「ワル」は誰だと思うだろう。色情魔にして職権濫用の青山か、色仕掛けで売れっ子作家を誘惑する契約不履行の美也子か、それとも変に関係を乱し事態をあらぬ方向へ展開させた房子か、それとも……。揺るがないのは、様々な人間関係が絡まりあって、それぞれが破滅の方向へ向かっていった、ということだ。一人の女性が、複雑な人間関係に飲み込まれていく、というストーリーは松本清張ではよくあるストーリーだ。本作は、いつものようなバッドエンドとも一概に言い難い終わり方。いずれにしろ面白かった。
2012/11/14
you123
参ったね。半分過ぎてもこれといった事件も事故も起きない。 よく辛抱して読み進めたもんだと思う。 最後までいけた理由は、「主人公の美也子にいつバチが当たるだろうか」と、それを期待しつつ・・・。
2011/02/09
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