花火と銃声 (講談社ノベルス アE- 2)
花火と銃声 (講談社ノベルス アE- 2) / 感想・レビュー
ばりぼー
およそ25年ぶりの再読。若くして引退した美貌の奇術師・曾我佳城が活躍する2作目の短編集。自身もマジシャンである泡坂妻夫氏ならではのトリッキーな作品ぞろいです。あえて衆人環視のステージ上で犯行に及ぶ必然性などの、動機の点でやや無理があることには目をつぶりましょう(笑)。マジックのネタもどこから氏の創作なのか判断がつきませんが、「だるまさんがころした」に登場するイリュージョン「夢のエキスプレス」が実在するなら、是非見てみたいものです。中では巧みなミスディレクションに翻弄されるタイトル作「花火と銃声」が秀逸。
2014/12/02
慧
★★
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