柳生忍法帖 上 (KODANSHA NOVELS SPECIAL ヤK- 7 山田風太郎)
柳生忍法帖 上 (KODANSHA NOVELS SPECIAL ヤK- 7 山田風太郎) / 感想・レビュー
真霜
あまり歴史小説に明るくないので逡巡していましたが、癖がありつつも始めからインパクトのある描写に引っ張られてゆきました。史実と虚像が混ざり合ってひとつの娯楽になる、という面白さを感じます。じっくり丁寧に柳生十兵衛・堀一族の女達対、加藤明成・芦名衆の会津七本槍の戦いが描かれるのでやや冗長的な雰囲気なのは否めませんが、その分各人物達の様子が事細かに匂い立ってきます。悪逆非道の権化である明成等に一矢報いるべく指南役を任された剣豪、十兵衛。彼の人間らしい一面も表れつつ、敵討ちの手助けの為に会津へと奔走します。
2021/08/22
黑猫
2005年3月17日読了
2005/03/17
MIRACLE
会津七本槍衆に肉親を殺された藩家老・堀一族の女たち(同じく七人)の敵討ちを、柳生十兵衛がコーチ役として、手助けする。上巻は、藩主とともに帰藩する七本槍衆を追って、十兵衛と女たちは沢庵和尚とその弟子たちとともに、北へむかう。
2011/09/14
てら
風太郎が生んだ唯一のヒーロー、柳生十兵衛。快男児の今回の敵は会津藩40万石の暴君・加藤明成とその配下「会津七本槍」。彼らの背後にはおそるべき忍法を使う怪老人・芦名銅伯が…怪人もザコも美女も地下牢もてんこ盛り。読むべし。
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