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姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス キF- 1)

姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス キF- 1)

姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス キF- 1)

作家
京極夏彦
出版社
講談社
発売日
1994-09-01
ISBN
9784061817982
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姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス キF- 1) / 感想・レビュー

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紅はこべ

新作を待ち侘びつつ再読。教訓、恋文は他者に託さず、自分で渡すべし。牧郎氏は最も不適当な相手に託してしまった。関口の混乱の責は京極堂と榎木津に多分にあると思う。京極堂が榎木津の視える能力について余計なことを吹き込んだせいで、関口は榎木津の見たものを信じなかった訳だし、榎木津が現場を敦子に見せていれば、敦子の証言なら、関口も信じて、関口にも見えた筈。牧郎氏が不可解。留学から戻って婿入りを果たした後、涼子に会って、何も感じなかったのか。関口でさえ既視感を感じたのに。

2017/05/10

勇波

先日読んだコミック版に触発されノベルズ版にて再読です。シリーズ全部読んでから「姑獲鳥」に立ち返ってみると、驚くほど内容が頭に入ってきます。今から思うと初読の時は半分も理解出来てなかったのがわかります。そしてシリーズで中禅寺が語っていく蘊蓄の本質がこの一冊に詰め込まれている気がします★

2015/03/15

優希

ノベルズで再読です。夏のめまいが感じられるようでした。20ヶ月妊娠した女と関口くんの描き出す物語はミステリーでありながら、ミステリーとは異なる味わいを感じさせます。全てが明らかでありながら明らかでないからこそ生み出される悲劇の哲学にまんまとハマり込んでしまいました。あるはずのものが見えずにないはずのものが現れる特殊現象が夏の一瞬を描き出すのに相応しいように思えます。救済がないからこそ全てが包み込まれていく手段だったのではないでしょうか。

2018/07/02

シリーズ1作目。20ヶ月もの間身籠り続けている妊婦、そして、失踪したその夫。赤児失踪事件に蛙の顔をした嬰児。再読ながら内容も登場人物ですら綺麗さっぱり忘れていた自分にびっくり。久々すぎて、京極堂の蘊蓄に思わず怯むところから始まったけれど、読んでいくうちにクセになってくる。民俗学に医学、宗教までと、きちんと理解できているかどうかは置いておくとして、こういう蘊蓄を読んだりするのが好きなんだろうな。この独特の雰囲気にどっぷりと浸かって楽しんだ。読むのに気力もいるけれど、またこのシリーズも読み返していきたい。

2020/08/24

Tanaka9999

ちらっと読んだ他のシリーズより個性的というか、変わっているというか。 一種の叙述トリックのような感じで、途中までさっぱり理解できない。最後はちゃんと想像もつかない決着がついて、よかったな、と。

2018/08/13

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