スウェーデン館の謎 (講談社ノベルス)
スウェーデン館の謎 (講談社ノベルス) / 感想・レビュー
みっちゃん
作家アリス国名シリーズ2作目。謎解きも殺人事件もシンプルなのに解けない。雪の上の足跡って推理小説の王道のような作品。わずか7歳のルネ君の死が、両親や祖父母にどんな苦しみをもたらしたか察するに余りある。切ないなあ。
2015/07/06
tokkun1002
作家アリス5作目。1995年。作品の取材に磐梯を訪れた有栖。ペンションの隣には雰囲気のあるスウェーデン館、そして美しい奥さまヴェロニカが住んでいた。さて皆さんは腹落ち出来るだろうか。
2013/09/27
海月
国名シリーズ二作目。正統派とか王道といった言葉が相応しい内容なので、安心して読み進めることができました。些細な手掛かりから論理的に謎を解明していく場面は、見事で感心させられます。
2014/01/20
さくりや
やっと購入。前の感想で「作家アリスで1番好き」と書いたが今は上回る作品が幾つかある。無垢な子供の死から始まり、傷の癒えきらない人達が殺人事件の関係者になるからかずっと悲しいような薄暗さが伴う。たまに入る火村とアリスのテンポの良い会話にほっとするんだな。衒学強めのアリスとホームズっぽい語りの火村がなんか新鮮。って帯見たら『狂骨の夢』と同時期の刊行だった。昔の本だあ!
2019/07/29
yumiDON
雪に覆われた通称スウェーデン館で起きる殺人事件。雪と言えば、の足跡の謎に挑む火村と有栖。謎自体はシンプルで、それなのに長編を飽きさせずに読ませるのは筆力だな、と感じる。冒頭で出てくる、天使のような子供の溺死事件が果たして関わっているのか、館を訪れている人々の気になる人間関係などを綺麗に着地させる良作です。火村先生はとても冷静で、理性的でその安心感が読んでいて楽しい。
2022/04/03
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