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鉄鼠の檻 (講談社ノベルス キF- 4)

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス キF- 4)

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス キF- 4)

作家
京極夏彦
出版社
講談社
発売日
1996-01-01
ISBN
9784061818835
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鉄鼠の檻 (講談社ノベルス キF- 4) / 感想・レビュー

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勇波

ノベルズ版にて再読です。また2週間ほど檻から出られなくなってしまいました。。夢から醒めるとどんな夢見てたか忘れてしまうように、檻から出てしまうとどんな物語かぼやけてしまう。だからまたいつか自ら檻に入って(再読)いくのです。あと今回少し面白い発見が。敦っちゃんと山下警部補の会話で「本質的なー直観?」「そういう言葉はわからない。哲学者じゃないから」ってのが。これはもしかしてあの探偵の事か?!って勝手に喜んでます。まあなんにせよ何回読んでも楽しませくれる本書に合掌★

2015/11/03

優希

ノベルズで再読です。かなりのボリュームのある作品ですね。宗教色が強めで、宗教に関する話題が秋彦さんの薀蓄になっている印象です。箱根の奥の寺院という閉鎖され、隔離された場での出来事には鳥肌が立ちます。禅とは何か、仏法とは何かを改めて考えさせられますね。そして何より、世界が閉じられているからこそ成し得た出来事が刺さりました。それはやはり、仏教というテーマが下敷きにあったからのように思います。物語の呼吸が見事だと感じずにはいられません。

2018/07/13

星落秋風五丈原

冒頭に殺人者の告白が登場。「拙僧が殺めたのだ」しかし聞いていたのは盲目の按摩であるため話者が誰かは明かされない。戦争中榎木津の部下だった古物商・待古庵こと今川が初登場。彼は『姑獲鳥の夏』の傷を癒しに来ていた久遠寺翁と知り合う。『姑獲鳥の夏』では関口、『魍魎の匣』では木島、そして今回では今川が自らのトラウマ(または傷)と向かい合う。『続巷説百物語』で登場した和田智稔が伝聞として登場。 言葉による憑物落としを生業とする陰陽師と言葉によらない部分が占める世界に住む禅僧。両者の対決がクライマックス。

2005/02/26

星群

忽然と現れた死体、京極堂も知らない寺、檻とは何の事なのか。…長かった。古物商・今川の様に、過ごした時間は少しでも、親近感みたいな物を感じた老師が、あんな惨たらしい死を遂げた理由を知りたいが為に読みきった、という感じ。犯人にも動機にも、驚くばかり。何も知らず檻の中にいた泰全老師や、外に出ようとした祐賢和尚が、哀れすぎる。振袖娘は、最後まで怖かった。京極堂の言うように、深入りはしないに限りますね…。

2013/03/24

とくけんちょ

ようやく読了。2ヶ月近くかかりました。長いうえに宗教に関するウンチクがこんもり。どうも僧の役職や名前が把握できず、久しぶりに登場人物の一覧表を作成しました。相変わらず、物語を収束させる流れは見事。結局、殺人の動機は普遍的なもの。殺害方法やら人間関係の変化球がありつつも、最後を迎えたときの満足度は高し。

2024/02/19

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