銀河忍法帖 (KODANSHA NOVELS SPECIAL ヤK- 18 山田風太)
銀河忍法帖 (KODANSHA NOVELS SPECIAL ヤK- 18 山田風太) / 感想・レビュー
けやき
【再読】六文銭の鉄が強くてカッコいい!挑む相手が大久保長安というのもやはり渋くてよい。奇想天外な忍法はない方だが科学と名人芸と山風のエッセンスは強めかも。最後に六文銭が正体を長広舌したんだと勘違いしてたけど周りが明かしてく方が迫力あったな!再読でも自分的には山風忍法帖でも五指に入ると思った。同じ山風の『忍びの卍』の セリフだが「ああ。――まことに忍法は忍の一字」にも通じる。
2020/10/18
ヨーイチ
今回の忍法帖はチョット変わって、大久保長安が実質の主人公。長安が大発明家と言うかプロデュースした、兵器、武器が忍法を圧倒する。似た物を思い出すと、昔のスパイ活劇で色々な小道具が出てくるのを楽しみにしていた感覚が近いか。昔の少年誌の様な図解があると楽しさ倍増なのに。大人向けのエロと猟奇はさておいて、中身は正統派の冒険活劇だと思う。主人公の不死身振りなんぞ「ダイハード」も真っ青なのだから。劇画よりも漫画が似合うかもしれない。
2014/07/31
ひこまる
感想を書いているのは2013年だが、2012年最後に読了した山風。一見とぼけたキャラながら服部半蔵配下の伊賀者五忍と西洋の妖術を用いるw大久保長安の妾親衛隊五人の実質十人を相手に完膚なきまでに叩きのめす六文銭の鉄の恐ろしいまでの強さと密命に対する執念、お朱鷺さまの凛とした美しさ、本多佐渡守の深慮遠謀など・・・相変わらずの物語のジェットコースター並みの変転ぶりに頭がクラクラしながらもw、またまた一気に読まされてしまった。ラストは山風作品いや自分が読んだ全作品の中で五指に入るくらい美しい描写だと思う。
2013/01/06
ペペロニ
六文銭の鉄という無頼の男が大久保長安相手に大立ち回り。物語が結末へと収束していく時に、上手く言葉にできないけど腹の底から興奮してくるこの感覚は山田風太郎ならでは。ラストシーンも美しい。
2014/01/30
北白川にゃんこ
えっそうなん?という感じの忍法帳!六文銭つええなあ。強すぎて昔から強い主人公人気やな!ってなる。
2020/07/11
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