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星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス クK- 1)

星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス クK- 1)

星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス クK- 1)

作家
倉知淳
出版社
講談社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784061819290
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星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス クK- 1) / 感想・レビュー

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ばりぼー

十数年ぶりの再読。雪に閉ざされた山荘という、冷静に考えれば絶対に避けるべきシチュエーションでの連続殺人で、犯人の自爆ぶり、壊れっぷりが凄まじい(笑)。純粋なフーダニットというのはとかく理屈っぽくなりがちですが、これも例外ではありません。こんがらがって頭痛がするほどのロジックを積みあげていくので、作中人物も理解できずに「茫漠とした顔付きでぼんやりと眺めているだけ」ですが(笑)、私はこのしつこさが大好きです。都筑道夫へのリスペクトが感じられる「注意書き」も茶目っ気たっぷりで、再読でも十分楽しめます。

2016/02/10

とも

★★★★久しぶりに、推理小説を推理しながら読んでみたが、とどのつまりであっけなく騙された。3人にまでは絞り込みながら、とはいえ圧倒されるのは論理思考としての犯人の6つの条件。ここまでは考えがつかなかった。とにかく、久しぶりによい本格推理に出会え、気分良く騙された。

2017/06/04

J7(読メ低浮上中)

この作品も名作ミステリとして名が挙がる一冊だったので読んでみました。で、最後まで読んでなるほどこんなどんでん返しが・・と感心。この小説、章ごとになぜかいちいち丁寧な解説が入ってきて、他のミステリにはないその入念さが、逆に何か仕掛けてくる気がプンプンするぞと序盤から構えさせられましたね。個人的に綾辻行人先生の『どんどん橋落ちた』と似たようなニオイを感じたかな。登場人物や物語の運びもどこか軽妙で読みやすい。同じ世界観の続編はあるのかな?主人公とあの子の関係とか、色々と続きが気になるところはあるのだけど。

2017/03/04

桂 渓位

フェアである事に、間違いは無い作品でした。 見方を変えると、ワトソン役が立つ瀬ないと言うか、ここまで悲惨な役回りの作品もなかなか無いなと思いましたね。

2017/09/17

クライゲッコー

初読み作家さん。雪の山荘でのクローズドサークルもの。設定自体はベタで殺害方法も奇特なものではなかったが、緻密に組み上げた推理が丁寧なのが特徴。登場人物の過去が暗い系のミステリ好きだなーと思いながら読んでいると、解決部で大いに騙された!と気づく。久々に騙された感が強くて面白かった。このタイプの騙され方は初めてかもしれない。

2020/09/22

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