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複製症候群 (講談社ノベルス ニG- 9)

複製症候群 (講談社ノベルス ニG- 9)

複製症候群 (講談社ノベルス ニG- 9)

作家
西澤保彦
出版社
講談社
発売日
1997-07-01
ISBN
9784061819719
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複製症候群 (講談社ノベルス ニG- 9) / 感想・レビュー

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papako

西澤保彦強化月間。面白かった!触るとコピー人間ができてしまう謎の物体が空から降ってきた!という、とんでも設定。その中と外で死体が発見される。コピー人間とオリジナルの関係、どちらもコピーとは思えない心情。その特殊な状況下で明らかになる人間の狂気と本質。自分本位の考え方の恐怖。いろいろな要素が詰まっていて、充実のお話でした!生き返るとわかったとき、誰を生き返らせるか。とても人が抱えられる責任ではないのかも。ロクくん、よくやった。最後突き落とされるけど、自分に自信をもって生きて欲しいなぁ。

2015/09/21

ジュンジュン

「七回死んだ男」と同様、SF設定とミステリーの融合作品。コピー人間の尊厳とか個のアイデンティティーとかなかなか深いテーマも絡まったストーリーは〇。ただ、ちょっと安易に人を殺しすぎている気がしたが、これも極限状態ゆえからか?

2017/01/16

ふじさん

「クローン人間」を題材に、客体化された自我に直面する高校生達の恐慌と、そんな中発生した殺人の顛末を描くSFミステリ。青春小説とも同じ材料で構成された作品ながら、単にその一言で括るには個々の展開が余りに過酷でかつ壮絶。強烈な苦みの前に謎解きの興味が若干減退してしまった点は厳しいが、本作の要は全て結末の台詞に集約されるようにも感じる。背筋が震えるほど格好良い、読了した瞬間、ハッと夢から醒めたような感覚が味わえる幕切れに、それまでの些細な不満は何もかも吹き飛んでしまった。いやはや、偏愛。

2016/12/13

オーウェン

突然現れた虹の壁による空間。 その壁に触れると、姿や形から記憶までそっくりのコピーが生まれてしまう。 その空間で殺人事件が起き、果たして犯人は本来の体か、それともコピーなのか。 クローンを取り扱う超常現象なので設定はSFだが、やってることは次第にミステリに。 個人の抱えるコンプレックスが、閉じられた空間では押し殺すことが出来ない。 よって理性のみで行動する部分が多々見受けられる。 その戸惑いをラストに見せるのだが、所詮はコピー。 同じ人間ではいられないという事だ。

2018/07/21

すえこ先生。

あ、そっちか。なんとなくわかってたのに、あらあら失敗。(ノ∀`)ミステリの要素ももちろんあるけど、私はSFの要素が多いように思いました。ついつい笑っていたのに、最後の方はなんかやり切れないや。(つд`)・゚。

2013/06/17

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