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記憶の果て (講談社ノベルス ウF- 1)

記憶の果て (講談社ノベルス ウF- 1)

記憶の果て (講談社ノベルス ウF- 1)

作家
浦賀和宏
出版社
講談社
発売日
1998-02-01
ISBN
9784061820067
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記憶の果て (講談社ノベルス ウF- 1) / 感想・レビュー

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おかむー

あぁこれが浦賀和宏のデビュー作なのかしらなんだ。浦賀作品を網羅したわけではないので少ない中でのイメージだけれど、登場人物の魅力のなさ、イラっとする感はあえてやってるのだろうか、そういうふうにしか書けないのだろうか?取り扱っている要素は、ミステリ、人工知能、妄想の果ての狂気と、料理の仕方によっては良いものができそうなのだが、いかんせんすべて自意識過剰な反抗期全開のボク思考で味付けされちゃってるうえに、結局どの要素も結論をあやふやにしているのでスッキリとはとても言えない読後感。『もっとがんばりましょう』

2014/07/02

雪紫

親父が死んだ。自殺だった。全編読んで暗く、静かな感じ。友達2人のおかげで少しは明るさを辛うじて保ってる。なのに何処か文章に引き込まれる。ある意味アンチミステリであり、SF。昔図書館で「頭蓋骨」や「とらわれびと」があったから先に読んでたんだけどこの物語があったから後の作品でああいうことになったのね、みんな・・・。

2019/12/24

eeko

以前、『彼女は存在しない…』を読みたっぷりと最悪な気分にしてくれました。本作も期待しましたが終盤のほうでやっと盛り上がりそれまでかなり退屈してしまった。死んだひとの意識をコンピューターに生かし突然相手と会話が出来るようになってから二段階、三段階と自分に降りかかる不条理な不幸に責め苛む主人公の直樹。真実の行方は残酷で執拗につけこんでくる運命。テーマは良かったですがラストがいまいちわからなかったナ。。。(-_-)?

2015/01/25

あっちゃん

浦賀和宏さんのデビュー作ということで、彼の持ち味が凝縮された(私好みの異常愛的な意味でね)一品!亡き父のパソコンを開くと謎の女性が!毎回、思うけど主人公の青年がパッとしない(笑)だからこそ、の展開なのだろうけど!登場人物に共感出来ないのに、惹き付けられるとか、相性の良い作家さんなのだろう(^-^;

2015/10/01

ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)

★★★☆7 第五回メフィスト賞受賞作。本作を読んでいて思ったことは、まず主人公があまりにも中二病すぎる。作中で何回も主人公の内面が書かれているのだが、そのどれもがあまりにも青臭くて恥ずかしい。そしてミステリと捉えるには難しさのある作品であり、作中で色々と現れる人工知能や音楽の要素の書かれ方は発刊当時(1998年)にしてはあまりにも新しい。今では珍しくない様々なガジェットを取り入れたミステリをこの年に書かれたというのは、表紙裏の京極夏彦の評にも頷けた。メフィスト賞受賞時の著者は19歳。この内容は天才。

2023/03/31

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