マレー鉄道の謎 (講談社ノベルス アL- 9 国名シリーズ 第 6弾)
マレー鉄道の謎 (講談社ノベルス アL- 9 国名シリーズ 第 6弾) / 感想・レビュー
Aya Murakami
他館取り寄せ図書館本。アンソロジー猫が見ていたの参加作家さんの本ということで手に取りました。 マレー鉄道での事故が事件へと発展する話。事件も内部が目張りしていていかにも猟奇事件という雰囲気が漂っていましたが事故のほうも電車の破片(?)が飛んできて人間の首がとぶシーンがあってなかなかスリリングな描写でした。 目張りものの密室ミステリーに爬虫類館の殺人が取り上げられていましたがそれとはトリックが違うということらしいです。内部を目張りするにも複数の方法があるということですね…。
2019/01/18
yoshimi
作家アリスシリーズ初の海外・マレーシアが舞台。避暑地キャメロン・ハイランドにまつわる描写が鮮明で、ちょっとした旅行気分で読めた。密室トリックがこれでもか!という感じの作り込まれたもので、なんだかニヤニヤしながら楽しめた(笑)。冒頭の蛍の記述が最後に繋がり切ない余韻を感じながら読了。
2016/09/18
藤月はな(灯れ松明の火)
再読です。物語をすっかり、忘れていましたが再読するとドストエフスキーの「悪霊」のテーマもあったのではないかと考えずにはいられません。事実上の犯人と不愉快な勝利を収めた人物がニコライとピョートルと重なります。舟での神と悪の関係性についての問答は「女彫刻家の首」での神の裁きに対する火村先生の憤りや「悲劇的」での神の存在を嘆いたレポートでの返答を思い出し、神に牙を剥いていると評されたことが何だか遣る瀬無いです。憑りついた悪と対峙することを自制できなかったという述懐に心が鈍く、痛みました。
2012/09/15
うさっち
作家アリスと火村先生の国名シリーズ。マレーシアが舞台なので英語が苦手できちんと聞き取れないアリスの「××××(聞き取り不能)」が微笑ましい。滞在時間が限られている中で二人は事件を解決できるのか…2段組でページ数も多かったけど飽きずに読めました。
2018/09/11
あおさわ
なかよし三十路男子が船でホタルを眺めるという なかなかロマンチックな旅行をし照るなと思いながら 読んでましたが、事件がわりとゆっくり起こるので少しゆっくりの読書となりました。完全密室殺人ですが、トリックはトレーラーハウスであったために可能な方法。思ってたより大掛かりで面白かったですね。言語に苦労するアリスちゃん。ですが火村センセが分かってたのであまり解決の壁にはならず。よそ者だからと無視されることもなく。あまり海外にした意味なかったようです;いつも通りの火村センセという印象です。面白かったですけどw
2017/11/07
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