QED六歌仙の暗号 (講談社ノベルス タS- 2)
QED六歌仙の暗号 (講談社ノベルス タS- 2) / 感想・レビュー
とも
★★★★QED(Quod Erat Demonstrandum)=証明終了。久しぶりに聞いた用語である。当作品はシリーズ二作目。七福神の研究に携わった人がどんどんと不審死を遂げていくなか、当シリーズの主人公になるのであろう桑原崇と棚旗奈々の調査が始まるが、謎が謎を呼び、六歌仙との関連が見えてくるという話。現代の事件と歴史をうまく取り合わせた歴史ミステリー形式は、ダビンチコードのようなスピーディーさとスリリングがあるが、なじみ深い分だけ余計にのめり込める。
2017/12/23
のほほん@灯れ松明の火
事件云々よりもタタルさんの七福神、六歌仙の講義がとっても面白かったです。 平安時代って、のんびりと雅に歌を歌っていたのではなかったのですね…。こんなにもドロドロとした権力争いがあったとは…。清水寺も長谷寺も、今度お参りする時にはきっと、違った印象を持ってしまうと思います。小町、業平、文屋康秀の名前を見るたび、「うた恋い」を思い出してしまいました。
2012/08/20
ひこうきぐも
図書館で借りる。シリーズ2巻目今回は六歌仙の謎を証明する。 大学での密室殺人事件、殺人現場での不自然な後、ダイングメッセージ とトリックも面白かった。前半に七福神の謎解きが展開する。六歌仙は どうしたのか心配になった。最後は大団円だった。平安時代の天皇、藤原家その周りの人々が多く関係が理解できていたらもっと面白かと思う。 前回の百人一週の暗号と同様に六歌仙の暗号は作者が考えたものなのかわからない。奇抜の解答でした。
2013/08/22
あおさわ
七福神の由来と古今和歌集の名匠六歌仙の関係が膨大な薀蓄とともに明らかに。平安時代に藤原家憎しで怨霊となる人々の話は興味深かったです。確かにあそこまであからさまに権力を欲し政敵を追い落としていけば、恨みつらみも買うだろうなあ。日本という国がどれだけ怨霊と、ひいては故人たちの思いを身近に感じ、畏れ、大事にしてきたか感じ入ります。この思いが現代の事件へとつながる。この薀蓄と現代に起こった事件のつながりがちょっと無理やりな感じです。事件はするっと、薀蓄を楽しむシリーズだと個人的に思っています。
2013/10/15
春
なんか最後にバタバタと人が死にすぎでした。しかしいつも通り、歴史蘊蓄はとても楽しかった。
2013/09/19
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