KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

QED式の密室 (講談社ノベルス タS- 6)

QED式の密室 (講談社ノベルス タS- 6)

QED式の密室 (講談社ノベルス タS- 6)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2002-01-01
ISBN
9784061822290
amazonで購入する

QED式の密室 (講談社ノベルス タS- 6) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

えみ

QEDシリーズ5作目。今回は安倍晴明伝説と式神!一体どんな秘密が?この歴史にどんな解釈ができる?毎度のことながら蘊蓄を含む知識の深さに驚かされる。過去に祖父母が特殊な条件で亡くなったという弓削の話を聞いた大学時代の桑原崇。彼は「死体発見時の現場は密室状態だったが、自殺じゃない!」と言い張る弓削の話を聞いて事件の真相を暴きだす。果たして自殺か事故か殺人事件か。大学時代から揺るぎない知識と類稀なる推理力を持っていたのかと新たな顔のタタルが見られてよかった!陰陽師は全く知らない世界ではなかったので面白く読めた。

2022/05/05

とも

★★★☆ページ数が少ない分 内容に広がりもなく、あくまで式神とそれを操る陰陽道にしぼられている。その式神とはなんなのか、それを操る陰陽師とはどのような存在であったのか。昨今ではメジャーとなった安倍晴明の突飛的な面ではなくリアルな検証がなされて楽しめる作品に仕上がっている。

2018/01/07

しいらかんす

【メフィスト賞作家特別書き下ろし作品】今回のタタルさんの薀蓄ターゲットは【安倍晴明伝説】。鬼の起源,式神の正体を紐解いていく。が,奈々ちゃんのような理解力と記憶力が無い私は読み終わってから,「あれ?で,結局事件はなんだっけ?」と不甲斐ない読了感を味わうことに。大学で民俗学やってたくせしてこの読解力の無さが悔やまれる。密室を題材にメフィスト作家達による競作だそうで。他の作品も非常に気になるところ。

2018/01/06

那由多

いつもよりページ数が少ない。安倍晴明が使役していた式神をタタルが読み解く。夢枕獏の幽玄な雰囲気が覆る、式の解釈。なるほど、この説明ならば晴明の伝説にすべての理由が付けられる。何より怖いのは人間、というスタンスの岡野玲子版陰陽師に近い。

2018/10/01

雪紫

「平安ロマンチカ」の影響で再読。式神は覚えてたけど密室トリックは忘却。なので密室の真相を知ってからタタルさんの解釈を事件に重ね合わせてみるとヒヤリとするものが・・・。

2019/05/11

感想・レビューをもっと見る