瑠璃城殺人事件 (講談社ノベルス キI- 2)
瑠璃城殺人事件 (講談社ノベルス キI- 2) / 感想・レビュー
yukision
輪廻転生を繰り返す男女のミステリー。やや難解な上に何でもありな印象だが,他の北山さんの作品と同様トリックの壮大さと不思議な雰囲気が魅力。
2021/10/26
雪紫
再読。城シリーズだと「城」の印象が一番薄いけど、その分「瑠璃城」の六人の首なし騎士のトリックはインパクト絶大(やっぱこのトリック好きなんだよな)。再読でも生まれ変わりはやや複雑だけど、この本魅力的なんだよな・・・。妙に取り憑かれそうで。
2021/08/31
そのぼん
時空を越えたストーリー展開でした。裏の解説にはミステリだと書いてありましたが、ミステリーのではないような・・・。あちこちに話が飛ぶので、置いてきぼりに何度もあいそうになりました(苦笑)。最後まで読んでも『 ・・・!?』って感じになりましたが、雰囲気は悪くなかった気がしました。
2012/12/28
pulpo8
輪廻転生を繰り返し殺し合う運命を持つ男女に起こる、それぞれの時代の不可能犯罪。ファンタジーな世界観なのに事件はかなり凄惨でグロテスク。これが北山さんの持ち味なのかな。確かに癖になる。島田荘司の「斜め屋敷の犯罪」でテンションが上がった私には畳みかけるような3つのトリックが嬉しい。特に生首と血の部分。想像してもやらない(笑)。肝心のストーリー、半分以降は結構乗れた。マリィとレインの恋にほんわか。ジョフロワの目的の意味など読み取れていない部分は多いけど。スノウウィの“時を越える探偵”という設定、キャラがいい。
2016/05/12
なしかれー
一応、シリーズの2作目という位置付け。「ジョフロワ」という共通項はあるものの、別世界か。悲壮感漂う雰囲気は前作の退廃的なものを引き継いでいるようにも思う。生まれ変わりを繰り返すなかで、明らかに徒労を感じながら、それでも運命と抗う彼女たちの強さが胸を打つ。ミステリとしてカテゴライズされるのだろうと思うと、もやっとしてしまうけれど、本格と言われれば確かに本格だと思うし、何か難しいなと本編とは別なところが気になる羽目に。
2014/10/18
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