スイス時計の謎 (講談社ノベルス アL- 11 国名シリーズ 第 7弾)
スイス時計の謎 (講談社ノベルス アL- 11 国名シリーズ 第 7弾) / 感想・レビュー
あも
【はんちゃん課題本】あるYの悲劇/女彫刻家の首/シャイロックの密室/表題作。初めましての作家アリス。というか有栖川有栖自体が初。中学生の頃、島田荘司や歌野晶午に出会った時の気持ちを思い出した。ダイイングメッセージ、首無し死体に密室…と緊密なロジックに耽溺。あと少し情緒があれば完璧なのにという思いはラストを飾る表題作で存分に昇華される。ミステリとは何ぞや?と聞かれたらまずこれを薦めたい。それ程のザ・ミステリ。そして、一番驚いたのは長編だと思い込んでた為、70頁位でいきなり事件が解決したこと。心底驚愕した…。
2018/03/22
まる
「あるYの悲劇」はあとがきにあったものと全く同じことを考えていたので、それに対する意見があって納得…ではないものの、ふむふむと。表題作は、頭が悪いので消去法の道筋をゆっくり読まないと理解できませんでした(笑)論理的ではあるけど前提条件として犯人が常に最良の選択をすることが必要なので、いくらでも言い逃れできそうなものですが、それをさせない関係というのが恐いような、清廉なような。過去は大切ですが、アリスがそれに囚われ過ぎず前向きに作家業を続けていけると良いなあ。もちろん、火村先生もね。
2016/02/14
深青
表題作を含む、連作短編集。どのお話も面白かったけれど、「スイス時計の謎」の論理で犯人を追い詰めて行くのがすごい良かった!
2014/10/10
ハロー
【あるYの悲劇】ヤバい、事件より被害者の父親が昔書いたという芝居、『消えない蒙古斑を持つ地母神の偉大な臀部が一発の放屁とともに覚醒する朝』が笑えて印象に残り過ぎる。【スイス時計の謎】アリスと初恋の相手の「ご~対~面」が欲しかったな。終わりがかっこよすぎ。
2017/08/17
トロピカ
初読み作家さん。予想以上に面白かった。ミステリーで人も死んでるんだけど重さや悲壮感がそれほど無く、軽快でテンポよく読めるので気分によって本を選びたい時なんかに良さそう。ひと癖もふた癖もある登場人物たちも面白かった。こういう人たちの集まりがホントにあったら遠巻きに見物してみたい。
2022/10/24
感想・レビューをもっと見る