ST黄の調査ファイル: 警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス コC- 17)
ST黄の調査ファイル: 警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス コC- 17) / 感想・レビュー
万葉語り
STシリーズ6作目。新興宗教で知り合った4人の若者が練炭自殺。しかし、今回もまたSTたちは違和感を感じ操作の途上で他殺の線が色濃くなっていく。主人公は山吹さん。彼の過去もまた大変で、誰もがみんな大変な過去を持ち、それを話せるようになるまでにどれだけ自分と向き合えたかが今後の人生を決めるなかなあと思った。生きてきた過去は変えようがない、変えられるのは未来だけということだろうか。
2015/05/04
rinko
ST 黄色。メンバー唯一の常識人(に思える)山吹さんフューチャリング。宗教団体がらみの殺人事件を、宗教を論じ禅問答しながらさくっと解決。事件解決よりも、宗教論や精神論がメインだったような…。今野さんは竜崎さんシリーズでも禅について触れていましたが、お好きなんでしょうね。関係者を集めて事件の概要を説明し犯人を追い詰める様はコナンくんや金田一くんのようでした。 穏やかな今があるのはいろいろ乗り越えた過去があるから、なんですね。禅の教え、いいですな〜。
2014/08/25
つたもみじ
シリーズ第六弾。色シリーズ黄。STの第二化学担当であり、曹洞宗の僧籍も持っている禅坊主・山吹才蔵を中心に据えたストーリー。宗教団体『苦楽苑』の若い信者4人が集団自殺を遂げる。川那部検死官は自殺と断定するが、現場の不自然さからSTは他殺の可能性を見出し捜査を始める。教団幹部の意見の対立、独立、三角関係…何だかなぁ。宗教談義は蘊蓄という程でもなくサラリと読めて面白かった。山吹の寺で禅の修行をするキャップ、やきいもに喜ぶキャップ…なんだこのヒト可愛いな(笑)
2013/07/08
くまんちゅ
今回は僧籍も持っている山吹メインのお話。山吹はSTメンバーの中では個性が際立っているというタイプではないけれど、そこにいるだけで場が引き締まるようなそんな存在のように感じました。ラストはちょっと駆け足の印象もありましたが、真相に迫っていく様は読みごたえがありました。山吹がいい味を出している作品。印象に残ったセリフは「どんな心の闇も、人が自分で作り出すものです。自分で作ったものなら、自分で晴らせぬわけがない」
2013/07/18
りょうけん
<耄> 先行巻である『青の調査ファイル』を先日読もうとしたら,どうにも読んだ事があるような気がしたので読メやブクログで懸命に調べた。やはり既読であった。気づくまでに5ページは読み進めていた。記憶だけではダメなので記録をPCで録っているがその記録があいまいだったのだ。段々と耄碌しているのが分かる。(え,分かるうちはまだいいってw)うーん。ここまでだけで この『黄の調査ファイル』の感想文とすることもできるくらいにこうやってどうでも良い事をいつも書いている。すまぬ。
2023/06/28
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