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QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス)

QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス)

QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2004-08-06
ISBN
9784061823846
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QED ~ventus~ 鎌倉の闇 (講談社ノベルス) / 感想・レビュー

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えみ

歴史ってそんなに残酷で凶悪でホラーなのか…と戦々恐々としながら、それでもしっかり隅々まで読んでインプットしてしまうQEDシリーズ。今回は鎌倉、そして源氏・北条家の華々しい歴史に埋もれた残虐非道な闇の歴史を突き付けられる。同時進行である失踪・殺人事件の真相解明も行われていくが、最後の最後で明かされる真実と奸悪な人格が降臨したような独白に、大なり小なり人は生きている限り誰かを操り自分の利益の為に利用して、ほくそ笑むことを繰り返す遺伝子が組み込まれているのだろう。と身震いした。鎌倉の濃厚すぎる歴史が証明される!

2022/11/14

とも

★★★★今回の作品は、ミステリー色は薄く、その分旅ガイド的な色が濃い作品に仕上がっている。鎌倉という地は関西人にとっては馴染みが薄く、地理感も全くないが、添えられた地図を見ながら鎌倉の地を散策しているようである。またこの鎌倉に過去存在した幕府とその時期に発展した鎌倉仏教を深く掘り下げるとき、歴史で習った内容とは相当に異なる隠された史実が浮かび上がったとき、出不精な私でも訪れてみたくなった。

2018/02/03

るぴん

図書館本。第8弾。舞台は棚旗姉妹の地元・鎌倉。平安時代が平安ではなかったように、鎌倉時代にも闇に沈んだ歴史があったんだな…。源氏三代を含め、鎌倉幕府は最初から北条氏のものだったのはわかったけれど、子や孫を次々と暗殺された北条政子の立場は、どういうものだったのだろう?心では泣きながらも、北条家のためには仕方ないと思っていたのだろうか?興味が湧いた。ventusは事件と直接関わらないシリーズということなのかな?直接関係ないなら、歴史解釈パートだけでいいのに…。

2016/12/15

ふぃか

作品の8割が鎌倉案内。これぞQEDクオリティ。鎌倉散策前にはもってこいで、有名寺社を一つずつ丁寧に解説してくれる。日本史が苦手な私には、地図と一緒に、源氏一族と周辺の家系図が欲しいところ。鎌倉の地で繰り広げられた複雑な駆け引きは人間味にあふれ面白い。鎌倉の由来、水に縁深い弁財天が祀られる意味、源氏と北条家、恨みを残したさまざまな怨霊たちとそれにもなれなかった男、そして女。歴史読み物として楽しめた。沙織のキャラクタづくりはちょっと乱暴かな。奈々と正反対に作っただけという気がする。事件はいつも通りオマケです。

2012/05/01

Mzo

借りたときはあまり意識してなかったですが、今年の大河ドラマの背景知識補強にもってこいですね。何度も行った鎌倉ですが、知らないことだらけなのを知りました。事件は完全におまけ扱いですが、社長の境遇とか、いろいろ明記されてない趣向がありそうですね。副社長の名前が宗像なのは、江の島の祭神が宗像大社と一致しているところからの洒落だと思いましたが、如何に。

2022/05/17

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