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鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

作家
佐藤友哉
出版社
講談社
発売日
2005-02-08
ISBN
9784061824140
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鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス) / 感想・レビュー

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東京湾

本気になって、飛ぶ。突然の大地震による液状化で地中へ沈んだ中学校。その死屍累々の修羅場から決死の脱出を試みる少年少女たちの、異色青春譚。これは面白い。例外編とはよく言ったもので、凄惨さや狂気はこれまでの鏡家サーガと同様に、そこに加えて懸命にもがく少年たちの、不格好ながらも輝かしい姿が描かれた、この作家の新境地を垣間見ることのできる物語だった。特に群像劇として巧くできていたと思う。ただし『闘牛』に関わる一連のバイオレンスとオチで「あっこれ鏡家サーガだわ」と再認識させられる。そういうところもまた流石だ。

2017/04/26

サイバーパンツ

確かにこれは例外編だなあ。鏡家サーガの中の一つとして、『フリッカー式』での疑問点を埋めるような形で読むと面白いけど、単体だと弱い。ミステリ性が完全に消えているのはともかく、変に希望を持たせるのは佐藤友哉っぽくない気が。あと他の作品もそうだけど、本作は特にロスジェネ色が強かったように思う。状況設定がもろ「希望は戦争。」をシミュレーションしたような感じだし。

2018/06/04

マヌヌ2号

鏡家サーガに連なる作品にしては真面目で真っ当で、「例外編」という形容が完全にドンピシャですね。開始1ページで学校が半壊するし、人が沢山死ぬし、脳味噌とか眼球とか内蔵とか腸が一杯出てくるんですけど、それはともかく超真っ当でした。まさか鏡家サーガで「引きこもってないで外に出よう」「がんばれば人生なんとかなる」みたいなことが語られるとは思わなかった。壊れているようで壊れていなくて、普通で、希望に満ちている、まるで鏡佐奈みたいな小説でした。まぁ『フリッカー式』に繋がる話なので、それだけでは終わらないんですが……

2018/10/27

ちょん

面白かった。とても好きな世界。想像力フル稼働。このシリーズは、「水没ピアノ」を一番先に読んでしまったので、少しずつ遡って読んでいきたい。最後は、悲しくなったけど、本当のところの真実はわからないところ。だって、鏡家サーガですから。

2012/11/05

まめまめ

このシリーズを読もう読もうと思って何年も立ち、ようやく読めた。キャラと役割がぐちゃぐちゃしてて読みごたえあった(笑)

2016/09/10

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