モロッコ水晶の謎
モロッコ水晶の謎 / 感想・レビュー
bura
国名シリーズ8冊目。4作からなる短編集。時々無性に読みたくなる「作家アリス」。まず最初の「助教授の身代金」は黒澤明の「天国と地獄」を彷彿させる出だしにワクワクする。続いて「ABCキラー」これはもちろんアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」のオマージュ。「推理合戦」は原稿10枚に満たない超短編だがニヤリとさせる面白さ。表題の「モロッコ水晶の謎」はアリスが殺人事件に巻き込まれ、その謎に火村が挑む。意外なラストにしてやられた。ゆっくりと秋の夜長に読み進めました。安定のシリーズ、心地良い読後感でした。
2021/10/14
山田太郎
再読。さっぱり記憶にない。御手洗潔物はけっこう強烈なんで、ところどころ覚えてたりするのですが、まったく記憶にない。なんか得した気がするというか年取るとけっこう便利なのかもしんない。
2017/10/20
あむぴの
表題作以外、なんだか、話が頭に全然入ってこなかったのだが・・・。表題作のトリックというか、どうして殺人事件が成立しちゃったかというところのネタが、際どいものだったので、印象に残りそう。2005年3月、講談社。★★★☆☆
2016/02/17
藤月はな(灯れ松明の火)
最近、自分の読んでいない本ばかり、読み急いできたので息抜きとして再読。「ABCキラー」は無責任によって引き起こされる悲劇の罪悪を問い、表題作は純粋故で無謀で痛々しいことが遣る瀬無いです。その分、4Pでありながら筋道の通った「推理合戦」にはほのぼのさせられました。
2012/05/16
Yuna Ioki☆
やはり短篇集だと二人のコンビの活躍がいまいち少なくて残念。表題作が一番面白かったです。しかし、命がけの殺人だなあ(^=^;
2014/01/12
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