火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)
火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス) / 感想・レビュー
そのぼん
前作が面白かったので、この作品も読んでみました。今回は連続放火事件と少女の首吊りの遺体が発見された事件とがメインとなるお話でした。謎を解いていく人物として登場する二人のうち、少女のほうはいいのですが少年の方がどうしようもく後ろ向きというか・・・暗いです。彼の今までの人生を振り返ると仕方のない部分もあるのかもしれませんが、もう少しポジティブさもほしい気もしました。まだシリーズが続いているようなので、彼がどう成長していくのかも気になるところです。
2014/08/23
眠る山猫屋
再読。何故だろう、共感したくないのに少し理解できちゃうんだよね、八木剛士。八木はいじめられっ子。拗ねてひねて、歪んでる。ただし、彼には不死身の力があり・・・。読みながら、本当に不死身なのか?と何度も疑う。『たまたまその時だけ運良く助かったのでは?』と。そして唯一といっていい理解者松浦純菜への妄想と恋心。自意識過剰な青春モンスターじゃん。そんな彼に共感しちゃう部分があるなんて・・・。全て作者の曳いたレールの上です。
2016/04/30
カラシニコフ
結局セカイ系かよ。屈折した毒青春物語。 ★★★☆☆
2017/06/05
年中古本派・文花
文章を読めば、いじめられた経験があるかないかは判る。浦賀作品としては、珍しく爽やかなラストだったね (安藤シリーズはあんなに陰鬱なのにw)聞く話によると、次作は(シリーズ3作目)問題作らしい。今から楽しみw
2013/03/16
しろ
☆5 まあ普通かな。タイトルは少し主題とずれているけど、間違ってないし魅力的だから良いタイトル選びをしたと思う。内容としてはあんまりミステリしていなくて、主人公の鬱屈した気持ちの吐露やイジメについての描写などが中心の青春ものだった。終盤にそこまで勢いはなかったけど、すっきりとした構成で読みやすかった。悪く言うとあっさり風味。まだ二作目だからか、キャラの性格はつかめないし、作中で「物語に区切りはなく一つ終わればおしまいというわけではない」と言及されてるように、シリーズとしてこれからなんだと思う。
2011/08/16
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