QED神器封殺 (講談社ノベルス タS- 17)
QED神器封殺 (講談社ノベルス タS- 17) / 感想・レビュー
えみ
日本という国自体が歴史の宝物庫であり、パンドラの箱であり、とりわけ二重三重と謎めいた神社仏閣は…隠されている本当の価値と意味を記した墓標なのだ。そこに先人たちが何を眠らせたのか。どんな秘密を隠したのか。誰が封殺されたその禁忌に気づき、触れるのか。前作の『熊野の残照』からの続編。歴史の常識を覆すような発見と、事件の謎を同時に楽しめる、OEDシリーズ第11弾。和歌山で起こったある殺人事件の謎を解き明かしながら三種の神器の謎も解き明かす、だいぶ欲張りな一冊!さらに変人だと思っていた崇を上回る奇人、御名形が登場!
2023/01/14
とも
★★★今回は、三種の神器がテーマ。それぞれの出自は?名称の由来は?そもそもどのような役目を担ったものなのか?それにまつわる日本全国に点在している神社や主祭神との関連とは。兎に角、神話時代より存在する宝物が現存しながらも、天皇すら現物を見たことのないという皇位継承必須の神器。深堀度合いは他の作品と遜色ないのだが、神話時代の産物ということが不明瞭な点が多々あり、他の作品に比べてすっきりとした解決が導けていない、要はなにを持ってQEDなのかよくわからないままの終了となった点が、少々食傷気味の結果となった。
2018/01/13
るぴん
図書館本。QED11弾は、前巻からの続き!一気に読めて良かった。引き続き熊野に留まることになったタタル達一行と神山禮子。三種の神器にまつわる謎を解く。複雑な名前の古代の神々がたくさん出てくるので、読むのに一苦労。でも、日本が八百万の神の国と言われるのが実感できた。毒草師・御名形史紋も初登場。ここまでタタルとキャラが丸被りとは…(笑)今後の絡みも楽しみ。三種の神器よりも、袋綴じ部分の図形に驚いた。今よりも地図や計測が正確ではなかっただろうに、どうやって…?プロデュースしたのは誰なのか?やはり歴史は面白い。
2017/01/23
つたもみじ
前作の熊野~の続きでした。折角の熊野なのに短い…と思ってたらこういう事か。現実の事件はとある大きな個人病院のオーナーの首と右手を切断された奇妙な死体が見つかるというもの。うん、全く同情の余地もない被害者というか…こいつか全ての元凶は。歴史の方は三種の神器と、それに纏わる神々、そして数多ある神社の位置関係。ラスト辺り、物語の核(歴史の方)となる部分は袋で閉じられていたのですが、そこからの日本地図を使った検証は圧巻でした。そして個人的に最大のイベントは変人・タタルと、変人・御名形史紋の邂逅(笑)
2013/09/09
佳乃
QEDシーリーズ初読みにて、高田さんも初。一気に飛ばしてシーリーズ11作目なんてね。それでも、御朱印巡りをしている私的には神社の由来や、位置、色んな事がわかるから面白い。それにしても、神々の名前のややこしいこと。次回読むときは紙とペンを用意しておかないと・・・今回読んで思ったのは、このシーリーズは崇(タタル)の神社(神)の知識なのか、はたまた事件がたまたまなのか、ってところでしょうか?タタルの好きなことへのあの執着というべきそのときの舌の滑らかなこと嫌いじゃないよ。むしろ好き。
2017/06/11
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