ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)
ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス) / 感想・レビュー
美紀ちゃん
ウサギの事件がとても衝撃的。深く考えさせられる。頑張っている「ぼく」の思いがまっすぐで、胸が締め付けられる。印象的な話。
2012/08/18
七色一味
読破。すみません、最後の最後、秋山先生の言葉で一気に泣いてしまった。純粋な──エゴと表裏一体となった愛情、それだけを頼りに、手探りで7日間考えぬき、そして自らと引換にして勝ち取った「復讐」。全ては、失ったものを取り戻すために。 なんて辛くて悲しくて、でも、心温まる物語だろう。出会えて、幸せな一冊です。
2012/02/15
優希
人が人を裁くこと、救うことについて考えさせられました。学校のうさぎが惨殺されたことで心が壊れたふみちゃんを救おうとする「ぼく」。不思議な力を持つ「ぼく」は自分と同じ力を持つ秋山先生の所に7日間通います。事件の終止符を打つために。そこで考えさせられる犯人に与える罰の重さ。罪と罰について描いた重さを感じます。正義をふりかざしてやみくもに力を使うことではなく、最後に出した答えこそ正義だと言えると思います。最後にふみちゃんに一筋の光が射し込んだことが救いでした。
2016/04/07
紫 綺
心にずっしり・・・。重たい。重たすぎる。罪と罰、怒りと寛容、女神と悪魔、善と悪、愛と憎・・・茫洋とした頭の中を様々な語句が飛び交う。小学四年生をこんな重たい物語の主人公にするなよ、って叫びそうになる。それでも、ページを繰る手が止まらなかった。すごい作品。
2011/05/16
青蓮
Twitterでのオススメから。辻村深月さんは初めて読みました。不思議な力を持つ小学4年生の「ぼく」は大切な友達である、ふみちゃんの壊れてしまった心を救おうとする。人が人を裁くと言うこと、人を救うことの難しさ、正義とは何なのかなど、なかなか深いテーマがあり、読んでいて色々と考えさせられました。「ぼく」の強くて真っ直ぐな、ふみちゃんを想う気持ちに心打たれました。それは紛れもなく「愛」だったと。最後は涙なしには読めません。ラストは希望が見える終わり方で良かったです。辻村さんの他の作品も読んでいこうと思います。
2016/05/24
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