世界でいちばん醜い子供 (講談社ノベルス ウF- 15)
世界でいちばん醜い子供 (講談社ノベルス ウF- 15) / 感想・レビュー
しろ
☆7 純菜よ、お前もかっ!まさかの純菜の痛い自分語り。前作で剛士があんなことになったけど、世界にはそんなに影響はないようだ。純菜は剛士への複雑な想いで錯綜する。それにしても純菜の思考が結構ひどい。剛士のことをこう思っていたとは。ヒロイン失格。だが、これである意味一人の人間として魅力的になったと思う。あと、この作品は久しぶりにミステリとしても面白い。最後の最後にミステリとして畳み掛ける。この語りのせいで油断していた分、なかなかいい驚きだった。次巻も楽しみだ。
2012/05/09
ソラ
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 幸せだった純菜を、孤独な日々へと突き落とした“彼”との別れ。繋がりを失い、塞ぎ込んでいた彼女のもとへ一通の手紙が届けられる。その差出人こそ、2年前に巻き込まれた呪わしき轢き逃げ事件の関係者だった!恨み続けた犯人への手掛かりを掴んだ純菜は復讐を誓うが、同時に彼女の命は何者かの存在によって脅かされる。松浦純菜、絶体絶命の大ピンチ。
2007/03/23
ちぇん、
シリーズ弟6作。 前作でえらいことになってどうなることやらと思ったが、意外に穏便だった。 今回は視点が八木から純菜に移り、今まであまり描かれることがなかった純菜の心理描写に筆が尽くされていた。 八木視点よりも筆致は軽快で読みやすくはあるが、青春の痛々しい部分ばかり掘り下げるという特徴はシリーズ通してのものらしく、若干のしんどさが伴う。 物語的には一段落かと思う。もう一段落で完結?
2007/04/08
鉄髭
一転、ポップでユーモラスな青春小説に。「寝とられ」設定は主人公に感情移入している身としては身悶えるほど嫌なのだけど、自分はその悶々とした感情を味わいたいマゾなのか、ジャンルとしては好き。そういう意味で、この物語にも思う存分ジリジリとさせられた。
2010/01/29
べる
純菜視点。なんちゅーウザイ女なんだ。もともと好きなキャラではなかったけど、こんな人間だったとは。剛士とウザイ人間同士お似合いなのではないか。それにしても、この作品の時代設定はいつになっているのだろう。何を取っても昭和の香りがするのだが・・・。意地だけで読み通すにはキツイシリーズだが、ラストにちょっぴりミステリー部分があったので予想程には悪くなかった。
2009/06/18
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