狂い壁狂い窓 (講談社ノベルス タD- 6 綾辻・有栖川復刊セレクション)
狂い壁狂い窓 (講談社ノベルス タD- 6 綾辻・有栖川復刊セレクション) / 感想・レビュー
chiru
かつて産婦人科病院だった築60年の樹影荘と、そこで起こる怪現象。 タイトルでホラー系だと察すればよかったのに…怖かった。 幽霊いるのに、なんで住民たちは逃げないのかな。 映画シャイニングのような感じかと思ってたら、犯人がちゃんといるミステリーでした。 序章が伏線だったんだ…。でも怖いからもう読まないと思う。 ★3
2018/03/05
たか
さまざまな狂気に彩られた館の中で、不可解な事件が連続するホラーミステリ。 発売当時は、この手のジャンルの本が少なかったので、斬新な印象を持った。今読んでも、時代背景を古く設定していることもあり、楽しめる。前半の怪奇ムードと後半の論理的推理解決にいたるまで独特の古典的怪奇ムードが漂っている。B評価
2018/04/30
雪紫
再読。犯人も動機も覚えてたのに・・・やっぱり怖い。漢字の多用や語り、細かく書き込んだ描写がそれに拍車を掛けている(難しい虫の漢字を並べまくるだけでどうも怖く感じてしまう)。同じ場所だというだけで関係ない肉付けと思われたエピソードの大半が不気味なまでに犯人や真相に絡みつくのはまさに悪夢だ。結末はあのふたり、実にいい雰囲気だと思ったんだけど・・・。
2019/01/28
シアン
(図書館本)序章をよく読むべし。ホラー要素とミステリ要素をうまく融合した感じの作品。終始暗いイメージがまとわりつくので、読後の爽快感はない。牧場智久が登場する。
2015/06/05
イツ
作中に漂う怪しげな雰囲気が良い。陰鬱な洋館で起こる不可解なイタズラ。疑心暗鬼になる住民達。章ごとに別の登場人物の視点へと変わり、目まぐるしさも感じたが、群像劇的で面白くもある。その語られる裏でもそれぞれの登場人物が自己の目的のために動き回っているのが目に浮かぶ。それらが醸し出す怪奇な雰囲気を存分に楽しめた。
2012/06/04
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