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QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20)

QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20)

QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2007-08-01
ISBN
9784061825444
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QED~flumen~九段坂の春 (講談社ノベルス タS- 20) / 感想・レビュー

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えみ

青春の甘酸っぱい恋とほろ苦いミステリが絶妙に絡み合って、運命の環が完成する。いつもとは少し違う視点で楽しめたQEDシリーズ第14弾。中学生の桑原崇、高校生の棚旗奈々、大学生の小松崎良平、大学院生の御名形史紋。彼らの周囲で起こる事件が歳月を越え、季節を巡り、一本の線となり、今後出会う者たちを結びつけるかのように繋がっていく。こんなに事件をたぐり寄せてしまう人たちが集まったのなら、それは大人になった彼らの元に事件は呼び寄せられてしまうだろう…。歴史とミステリはそのままで、新たな一面を見ることができた連作短編。

2023/03/03

るぴん

図書館本。春夏秋冬4編の短編集。QED主要メンバーが出会う前にそれぞれ事件に巻き込まれ、少しずつニアミスしていた設定。正直そこまで無理矢理絡ませなくても、と思わないでもなかったけれど(^_^;)。タタルにも初恋がちゃんとあったんだなぁ。何となく人を好きになったことがない人だと思っていたから、驚いた。夏編で出てきた楠木正成の話は、先日読んだ『軍神の血脈』そのまま。ここから派生したのか、とおさらいの気持ちで読んだ。冬で全ての事件が繋がり、いつもの歴史薀蓄が少ない分、ミステリー部分が上手くまとまっていたと思う。

2017/10/26

とも

★★★★QED外伝。4編の短編集で、それぞれに四季を割り振り、これまでのQEDの登場人物桑原崇、棚旗奈々、小松崎良平、御名方史文が若かりし頃の甘酸っぱい青春が語られる。と、もちろんそれだけではない。それぞれが当時に遭遇する殺人事件、そうして各々の地で繰り広げられた過去の歴史的真実が語られるのだが、もう一つのキーワードとして桑原の恩師五十嵐弥生の存在が欠かせない。4編別々の作品ながら、最後には連作短編として全てが繋がっていく様は圧巻なれど、既刊のQED作品に触れていないとよくわからない作品かもしれない。

2019/01/08

佳乃

春夏秋冬になぞられている意味が分かった。それぞれに時の流れと共に繋がり、それぞれの思いが載せてあった。時間をかけてのひとつの付箋。このシリーズは手元に置くこと確定でいるので、また何時か読み返そう。

2017/06/13

ArcCosine

メインキャラクターたちの過去話。これが一本に繋がってる「縁」なのですね。三島由紀夫が結構出ているなーというイメージ。/奈々と祟の初恋(?)はどちらも切ないものなんだねぇ/先に出雲神伝説読んだのは失敗だったかも。

2013/04/10

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