黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 20 建築探偵桜井京介の事件簿)
黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 20 建築探偵桜井京介の事件簿) / 感想・レビュー
コス
いよいよラストが近づいてきました。今回は桜井京介の過去編。桜井京介が本名久遠アレクセイとして生きていた子供時代の一部が書かれています。神代教授の若さに驚かされます。前回から思っていたのですが、徐々に推理小説としての要素が薄れていってしまっているような気がしてならないのは僕だけでしょうか?
2015/01/02
キキハル
蒼や深春の前から姿を消した京介。神代は北の館での京介との出会いと、闇に包まれたおぞましい出来事を語り始める。果たして京介を取り戻すことはできるのか?語られる過去のアレクセイとモイラ。その明晰すぎる智恵と大人以上にしっかりとした口調は、たかだか9歳や10歳の子どもとは思えないだろう、というのは置いといて。赤いリボンタイ、半ズボンにハイソックスという子ども時代の京介をこっそり見てみたいものだ。さぞかし天使のように綺麗だったんだろうな。いよいよ次は最終巻!京介が彼の神を守り、皆が幸せになれる結末を期待したい。
2011/01/12
瀧ながれ
…神代さんって、基本的に人間が甘いんだよな。ずるずるずるずる流されやがって…。(すみません。これと次の巻は、なんか冷静さを保てない)
2013/12/21
スケキヨ
終わりを迎えるのが嫌で、この巻と次の巻をずっと積読していました。でも突然読みたくなったのでとうとう開きました。京介と神代さんが出会った頃の話。味方がおらず、疑心暗鬼一色の人間関係なので非常に読むのが辛かったです。次で終わりか~
2012/08/17
ちはや@灯れ松明の火
色も形も異なる一枚葉の詰草が四つ重なってできた、男ばかりの歪で幸福な疑似家族。時が流れても癒えないままの古傷は膿み爛れ、血の鎖は未だ呪われた屋敷という妄執の檻に彼を引き戻す。凍てついた過去をそっと手繰り寄せる。かろうじて繋がる細い糸を切らぬように。血の流れる処に愛がないこともあれば、ただ近くにいるだけでも深い絆は自然と生じる。家へ帰ろう、いつか全てが終わったら。炬燵の四辺をそれぞれ陣取って、そして一緒にご飯を食べよう。
2009/07/19
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