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最後の一球 (講談社ノベルス シC- 27)

最後の一球 (講談社ノベルス シC- 27)

最後の一球 (講談社ノベルス シC- 27)

作家
島田荘司
出版社
講談社
発売日
2009-05-08
ISBN
9784061826472
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最後の一球 (講談社ノベルス シC- 27) / 感想・レビュー

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ソラ

内容(「BOOK」データベースより) 「母親が自殺を計った。幸い命はとりとめたのだが、理由を知りたい」山梨から来た青年に、相談を受けた御手洗潔。彼は翌日現地を訪れ、原因が母親の巨額の借金にあることを突き止める。無知につけ込み、法を悪用して暴利を貪る金融業者。仮に裁判をしても敗訴は必至―さすがの御手洗も頭を抱えるが、後日突然彼女の訪問を受け、あまりに意外な顛末を知らされる…。

2009/07/18

ねこまた

。帯に偽りあり! 御手洗君は最初、しか出てないじゃないか! と突っ込んだが、読み進めるにつれ、滂沱。 20年かけて涙と血で寄り合わされた伏線と、プライド、友情、野球を愛する心がまるでパズルのようにして組み合わされてくる、クライマックスに軽く鳥肌。宗教についても、びしゃりと丁寧な筆で言及しております。処女作の「占星術殺人事件」においても、日陰の人の生き方に優しいまなざしを向ける主人公御手洗潔に尊いものを感じるのです。

2009/06/16

こう

御手洗作品でこのタイトル。ネタばれOKなのは、トリックメインの作品ではないから。何故、このトリックを使ったのか・・・。その過程が作品の大半を占める手記に。この手記が素晴らしい。

2009/05/20

yumi-asg

某おお振りの三橋君ばりの「針の穴を通す」抜群のコントロールを持つ青年。ただ野球だけの男の人生、自分と180℃違う男との絆、その最後の一球の本当の意味が胸を打つ。『人知れぬ生涯ただ一度の煌めき』に感動。御手洗氏の登場が極端に少なかったのがちょっと残念。

2009/05/09

ケイト

傑作です。袖にある著者の言葉に激しく同意。御手洗さんは序盤と終盤のちょろっとしか出てこず、途中からいきなり青年のひとり語り(記述)がはじまるので面喰らってしまいますけど、読み続けてみるとこれが抜群によく、まっすぐで情熱的な語り口にぐいぐい引き込まれるんです。彼がずっと背負ってきたもの・積み重ねてきたものがあるから、クライマックスの場面、およびラストシーンはとてもあざやかな感動が胸に残り、すべてが終わった後はおしみのない拍手を送りたくてたまりませんでした。その瞬間、彼はたしかにヒーローだったのですから……。

2011/06/16

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