カンナ鎌倉の血陣 (講談社ノベルス タS- 30)
カンナ鎌倉の血陣 (講談社ノベルス タS- 30) / 感想・レビュー
とも
★★★★この作家、間違いなく鎌倉好きであある。鎌倉に隠された凄惨な歴史を解き明かし、源氏の悲劇をが語られていのは非常に面白い。QEDや鬼神伝と内容が重複することも多々あるが、違う切り口で語る事で読ませる技術は大したものである。この歴史の真実と並行して進む現在の「伝暦」盗難事件のについてもストーリが加速がしてきているので、さて当シリーズも残すところあと3巻。どのような結末がまっているのか、楽しみな限りである。
2018/11/01
zag2
引き続きシリーズを追っ駈け中。今度は鎌倉へ。頼朝の子供である頼家と実朝は、北条政子の実子ではなかったのではないかというのをヒントに構成されたのかな、と思いましたが、鎌倉幕府草創期の不明瞭な部分を、大胆に想像しています。相変わらず面白いのですが、もう誰が味方で誰が敵なのか、訳が分からなくなってきました。 また次巻も読まずには居られなくなってしまいます。
2023/10/26
kagetrasama-aoi(葵・橘)
高田崇史氏、登録十五冊目。カンナ・シリーズの第六作目。今回の謎は鎌倉幕府関連。北条政子とその息子達の確執の部分は説得力があって(現代の殺人事件との絡みも不自然じゃなかったし)、成る程って感じでした。早乙女諒司も少しだけ登場。こちらと社伝は謎めいた儘で気を持たされます。婚約者の海棠聡美は少しだけ好感度がアップ!これから甲斐との関係がどうなっていくのか楽しみです。そして、突然の棚旗奈々の登場にビックリ!実は数ヶ月前に出加茂神社に桑原と棚旗が参拝していたことが語られます。甲斐の兄と桑原が東京の九段坂の(続く)→
2018/03/13
のほほん@灯れ松明の火
今回は聡美さんとの旅だったり、奈々さん再登場や、竜之介君にもなにか大きな秘密が隠されてる気配だし…。話が複雑になってきました。 北条政子の仮説には そうかも!と思わされました。それにしても「いざ、鎌倉」という言葉がとても虚しく感じました。鎌倉時代も 暗殺ひしめく油断ならない時代でした。
2013/05/07
ヘビメタおやじ
何作ぶりかの面白さです。でも、その面白さの源は、鎌倉幕府の異常性にありました。これは作家に失礼かもしれませんが、小説自体よりも、鎌倉幕府の要人がこんなに惨殺されている事実を教えてくれたことに感動しました。この事実によって、実朝暗殺の下りに説得力十分です。
2016/04/30
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