鬼神伝 龍の巻 (講談社ノベルス タS- 32)
鬼神伝 龍の巻 (講談社ノベルス タS- 32) / 感想・レビュー
海猫
あれ?前作の地に足が着かない感じがなくなって良い重みが出ている。前の鬼の巻、神の巻はもともと児童書として出たものだし、著者は低年齢層向けに簡略化して盛り上げるのが上手くなかったのかも。今回は所々にある苦い描写にも染み入るものがあったし。しかしこういう歴史伝奇ものだともっと面白く出来そうにも思えてやはりもどかしい。鬼神伝シリーズしか読んでないのでよくわからんけどファンタジーや活劇あんまり合ってない作家な気がする。
2016/11/08
財布にジャック
少年少女向けのミステリーランド・シリーズの鬼神伝「鬼の巻」と「神の巻」の続編です。今回は鎌倉が舞台で、神奈川県民なのでより楽しめました。勾玉の痣、スサノオ、オロチ、源頼光、日蓮上人、国光、正宗・・・このキーワードだけでも充分楽しい本だと思います。タイムスリップもので鬼VS人の戦いがメイン、「善とはなにか?悪とはなにか?」考えさせられます。来春アニメ映画化決定!絶対観ます。
2010/10/10
とも
★★★☆舞台は鎌倉、執権8代北条時宗の時代。そこでも、前作平安同様人と鬼が戦いを繰り広げられる。そこに宗教や神仏の戦い、竜や雄龍霊(オロチ)、刀剣など敵味方になって戦いが繰り広げられる。まだこのシリーズ、つながるみたいなので目が離せない。
2018/10/26
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
高校生になった天童純は、かつて平安京で出会った少女・水葉の事を忘れられずにいた。そんなある日、彼女に似た少女を長谷寺で見かけ追いかけますが・・。鬼神伝の続編です。最初はどういう繋がりがあるのかなと思っていましたが、ナルホドそういうことなんですね。それにしても相変わらず篁さんはシブイですね!あと梶原貞成の真っ直ぐさも良かったです。この本を読んでカンナシリーズも読んでみたいなと思いました。★★★
2011/06/02
藤月はな(灯れ松明の火)
人と神、鬼が時代が変わっても争うことに平和に暮らしている者としては悲しくて同時にそのように互いの存在を争うことでしか方法がなかったことに遣る瀬無くなります。人は簡単に変わらないが純が出したある1つの考えが胸を打たれます。アジアの神々や日本史で登場してきた人物の登場が少し、嬉しかったです。
2010/11/05
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