カンナ天満の葬列 (講談社ノベルス タS- 33)
カンナ天満の葬列 (講談社ノベルス タS- 33) / 感想・レビュー
るぴん
カンナシリーズ第7弾。日本三大怨霊の1人である菅原道真は、実は怨霊ではなかった?彼を怨霊にしなければならなかった理由に納得。菅家廊下の人々のその後は全く知らなかった。それにしても、毎度藤原氏のやり口には腹が立つ。丹波が襲われ、諒司は竜之介に謎の言葉を残し、ほうろくは危うい所を毒草師・御名形史紋に救われる。そして傳暦を狙う敵の黒幕が、まさかの…‼︎物語はいよいよ佳境へ。
2020/03/15
とも
★★★★表題の天満は、天神様 菅原の道真のこと。確かに違和感があった。一般人で右大臣にまで上り詰めながら、政争にやぶれ大宰府に流され失望のうちに亡くなったがために怨霊となったといっても、こんな経験をした人やもっと酷い目にあった人なども歴史上には山ほどにといるだろうにと。それをなぜに彼だけが、取りざたされ、しかも人身でありながら神となったのか。その辺の違和感を取り除いてくれる一冊となっている。同時に『傳暦』を巡る攻防も佳境に入ってきた。こちらも、もう誰が味方で誰が敵か入り乱れてきて目が離せない。
2018/11/04
ヘビメタおやじ
蘊蓄、久しぶりに楽しめました。道真は確かに怨霊になるにはインテリ過ぎる気がしていました。甲斐、納得できる解明にいつの間にか貴湖超えです。毒草師との接触も楽しかったのです。しかし、オカルトはいけません。がっくりきました、忍者でもかなり無理しているのに。
2016/05/05
zag2
今回は菅原道真。大怨霊とされた道真は、本当に怨霊だったのか? ちょうどコテンラジオが菅原道真の回なので、興味深く読みました。それにつけても、物語はさらに複雑に。誰が味方で誰が敵なのか、もう訳が分かりません。次巻を読むしかありませんね。
2023/11/02
kagetrasama-aoi(葵・橘)
高田崇史氏、登録十六冊目。カンナ・シリーズの第七作目。今回の謎は菅原道真と太宰府天満宮。道真は三大怨霊の一人と言われていますが、天満宮は学問の神様として著名、そして、”東風吹かば”の歌も、”恩賜ノ御衣 今ココニアリ。捧ゲ持チテ 毎日余香ヲ拝ス。”の詩からも怨霊って感じがしないなぁと思っていました。そんな理由で今回の謎解きは嬉しい気分で読みました。で、最後の最後にまさかの展開!次巻が楽しみです。あと、毒草師らしき人物と邂逅。やはり”毒草師”読まなくては!
2018/03/13
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