バミューダ海域の摩天楼 (講談社ノベルス ツG- 4)
バミューダ海域の摩天楼 (講談社ノベルス ツG- 4) / 感想・レビュー
つたもみじ
13歳の少年博士・Drショーイン(松陰クルト)が、地球を揺り動かすほどの謎を解明する。スケールの大きな物語。中篇2本。「バミューダ海域のドラゴン」バミューダ海域での不可解な輸送機消失。ドラゴンの意味と正体とは。「熱波の魔天楼」南米・ペルーの呪いのピラミッド、シカン文明の遺跡。過去のウイルスと現代の人間が持ち込んだ病原菌。どちらの話にも人類への警告が潜んでいるようだ。不可解な状況にも理論的な解釈が加えられ、アクションシーンもあって面白かった。Drショーインは可愛くて、リリーとのコンビも良かった。
2013/12/21
二葉
スケールの大きな中編集。続編がいまだないのが残念ですね。ドラゴン、 ピラミッド、呪いに対して合理的な解決を見せます。よくこんなトリック考えるなと柄刀さんに脱帽。
2016/06/21
花嵐
★★★☆☆ 天才少年博士、通称Drショーインが探偵役。中編二作が収録されているがどちらとも話のスケールが大きすぎて私如きではなんと言ったらいいのかよくわからない。なんせ挑む謎は地球そのものと言ってもいいぐらいの規模。しかしそこは柄刀一先生。バミューダ海域で生じたドラゴンの影も太古の古代文明から齎された予言の謎も非常に科学的に論じられていた。
2020/01/05
すすぎ
スケールの大きな謎。バミューダ海域で消息不明の飛行機だなんで、わくわくします。古代文明の遺跡で感染症というのももちろんわくわく。ショーインとリリーのコンビもいいけど、マックも加わるとおもしろい。謎はきっちり回収されて、アクションも楽しめて、冒険活劇のような展開にのめり込んで、もう満足。続編希望。
2014/01/21
サト
地球規模の事件を扱ったミステリ2編。清涼院流水と違って合理的にちゃんと解決する。明瞭で爽快感のある解決は、事件が大規模にもかかわらず、まさに本格ミステリといったところ。ドラゴンや呪い等といった超常現象が、科学的な観点から推理されていく過程は圧巻。ただ解決するだけでなく、その後は危機管理に訴えかけるテーマも含まれていて興味深い。13歳の天才少年教授の人物造形には魅力があり、戦闘描写もあって、かなり好みの展開だった。殺人が起きて探偵が解決する、という古典的なミステリとはまた違った面白さが斬新
2011/08/03
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