来鳴く木菟日知り月 (講談社ノベルス タT- 38 薬屋探偵怪奇譚)
来鳴く木菟日知り月 (講談社ノベルス タT- 38 薬屋探偵怪奇譚) / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
追いかけなかった二人の背。必要じゃないと言われた気がして。独り歩いた分だけ得た物があるのなら、選択は間違いではなかったのか。日を知る月が眩さを畏れ立ち竦んだ訳じゃない。師匠をして「あれは事実を暴くものにはならない」と。兄貴分をして「事実を飛び越えて、最も大切な真実を伝える者になるだろう」と。そう言わしめた末っ子の十年その答え。「もし、俺が、師匠と意見が違って、師匠が、わ、悪いと思ったら、その時は」「その時は全力で止めてみせろ」やっと日がこちらを向く。日と月の出逢う逢魔ヶ時、木莬が来て不穏に一声ホウと鳴いた
2013/05/03
藤月はな(灯れ松明の火)
高遠さんやヘラ、風冬さんとの再会が嬉しい^^悠嵜さんと秋の再会に「本当に十年も時が経ったんかい?」と突っ込みたくなります^^;子供は親から一度でも存在を否定されてしまうと親の愛情にも言葉にも「もう二度と『いらない』なんて言わせない」、「本当は心の中で嗤っているんじゃないか」と疑ってしまい、心から信頼できない。でも相手を信頼せずに自分の都合のいい約束で縛りつけていた士津上も奈瀬ちゃんは大切だったのは救われました。彼らに光あれ。しかし、最後の灯視の依頼は凄まじい引きだなあ・・・・・。
2012/12/26
眠る山猫屋
序盤、この作者さん特有の美文に戸惑わされたけれど、後半はサクサクと。大きな流れはすでに見失ってますが(苦笑)、灯視さんとリザベル、そして秋の関係が心配。今回はヘラさんの魅力にやられました。
2014/04/10
きゅーま
事故死した男性の口から深山木薬店の名刺が発見され、警察から疑いをかけられたためリベザルが事件の真相を探るが、奇妙な言葉をつぶやく少女に、次の殺人事件も起こり…さらに座木はヘラから外来悪魔の悪い噂を聞き調査に乗り出す… 登場人物だいぶ忘れているので再読したい。物語の中ではもう10年も月日が経っていたのね…それでも変わらずに接する高遠さんが良い。リベザルくんの頑張りに、この子すごく成長したなあとしみじみ。そして座木さんは変わらないですね、いいんだか悪いんだかわかりませんがww
2013/04/07
絳楸蘭
わーい。高遠さんだー!!名前がチラチラ出ていたからいずれ絡んでくるとは思ってたけど、嬉しいな。薬屋シリーズはキャラが好きで、それぞれのやり取りも楽しい。でも、言葉遊びが難しくて、初読で内容を全て理解したことがまずない…。今回も読みなおそうっと。
2012/12/09
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