銃とチョコレート (講談社ノベルス オP- 1)
銃とチョコレート (講談社ノベルス オP- 1) / 感想・レビュー
ベイマックス
久々の乙一作品。読まない間に作風変わった?もっと、おどろおどろしい感じだった気がするのだけど。誰が裏切るかってミステリー。おっ、そこも伏線か!って感じが最後よかった。
2022/08/06
優愛
引き金一つ引くことでチョコレートよりも簡単に消える命。その行為に苦味を覚える人と甘味さえ覚えてしまう人達で構成された物語は、読み進める度に繰り返される裏切りに目を離せなかった。名探偵ロイズこそが本当の正義そのものだと、誰もが信じて疑わなかった末のこの結末を私は予想さえ出来なかった。でも子供の頃なら世間から悪いように言われている怪盗GODIVAでさえ、正義に見えることもありえるのかも。そう思うと子供の思想によってこれ以上の逆転劇だって生まれる可能性があったのだからすごい。
2014/11/25
ひめか*
思っていたより期待はずれ。乙一だし題名も面白そうと思ったけど、先が気になってどんどん読める彼の作品が、今回はもう途中で飽きてしまった。最後は飛ばし読み。子供が読んだ方が楽しめるのかな…でも児童書なのに殺すし血出るし生々しい。ただ乙一が書いたというより、海外作家が書いた児童文学を和訳した物語のように感じられて、そこはさすが覆面作家だなと思った。海外作家の小説のところに置いてあってもおかしくないと思えるレベルで、こんなような小説読んだことある感じがした。登場人物の名前が聞き覚えのある店の名前であるのも面白い。
2019/06/28
よしぱん
★3 怪盗ゴディバに探偵ロイズに主人公少年リンツ、チョコレートのブランド名に彩られた冒険譚。ミステリーランドという児童向けレーベルだけど、ちっとも子供向けではなく容赦なく痛い描写もあり。敵味方が予想以上にぐるんぐるんと二転三転して、読みごたえは大人でもあり。読後感はいいけどビターな味わいも残しつつ。チョコレートだけにね。。
2022/08/14
星野流人
悪名高い怪盗ゴディバを追いかける国民的英雄の探偵・ロイズ。そんな彼に憧れを抱く小さな少年の、小さな冒険の物語。数奇な運命の巡り合わせから主人公リンツの日常は大冒険へと発展していく。 少年視点の物語ということでひらがな混じりの文章にやや違和感を感じたものの、物語の完成度は素晴らしい。乙一さんらしい、ごく自然にミステリを交えてくる物語構成が読んでいて非常に楽しいのだ。特に終盤の物語の動き具合は、まさに「ドキドキハラハラ」という表現がぴったりだった。 9/10点
2013/10/12
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