QED ~flumen~ ホームズの真実 (講談社ノベルス タS- 39)
QED ~flumen~ ホームズの真実 (講談社ノベルス タS- 39) / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
薄紫の美しい花色、藤色は昔を思い出す色。前髪を淡く染めた大好きなおばあちゃんの膝の上で何度も聞いた昔がたり。菫の花の似合う文学少女が愛した紫の結び。もう一つは紫煙の向こう、大英帝国は倫敦。パイプ燻らす名探偵。物語はいつだって思索の友達だった。解かぬ方が知らぬ謎もある。だけど知る方が正しい事も、閃く事が喜びと成ることだってあるだろう。『QED』と唱えられるのは考え続けた者の特権だ。勝利の美酒を味わった事はあるかい?もしないのならbarカル・デ・サックで待っている。今日はそう、バイオレットフィズの気分なんだ。
2015/03/12
藤月はな(灯れ松明の火)
待望のQED後日譚編。抽選に外れて手に入らなかったパーフェクトブックも収録されているお得感^^でも活字倶楽部のインタビューでの「実際、行ったら遭難しかねない場所にもある」云々への注意書きはないのね(笑)そしてタタルへの気持ちをカクテルに秘める奈々ちゃんにニコニコしてしまいます。タタルはどんな反応をしたのだろうか?パーフェクトブックを読んで困ったことはまた、QEDシリーズを再読したくなったこと。でも一番の驚きはQEDシリーズ御馴染みのバー、カル・デ・サックが数十年前にあったこと!是非、行ってみたかったのに!
2014/02/02
えみ
やはりこのシリーズは凄い!歴史と事件、両方に真実のメスを入れる。信じられないような事実が状況証拠と共に目の前に突き付けられて…まさにホームズか桑原崇か、な不思議な感覚に陥る。更に今回はQEDパーフェクトガイドブックが同時収録されていて、割と一気読みをしたのにシリーズ初期の頃の作品を振り返ると懐かしく感じる。物語の地図&ピックアップされた物語登場箇所のメモ付き。ファンにとってこんなに嬉しいことはないのでは?憎い演出に益々続きを読みたくなる。特別書下ろしとともに復活したこのシリーズは楽しいが詰まっている。
2023/08/25
山本真一郎
読了。「シャーロックホームズ」と「紫式部」。全く接点がある様に思えない事項の間にある思わぬ接点「紫」。フィクションとノンフィクションの境目はどこにあるのかという命題。この話の主眼はこれ位と言って良く、やはりいつも通り作中で起こる殺人事件は単なるオプションでしかなかった(^^。外伝とは言え蘊蓄のボリュームは十分だったので堪能。特に緑川女史の空白の3年間の説には思わず唸った。現実と空想の境界線はかくも曖昧という良い教訓。確かにそのうち「シャーロックホームズ」が大学の講義で語られる日がやって来るのかもしれない。
2013/09/08
よむよむ
シリーズはほとんど読んでいないのですが、タイトルに惹かれて~ こんな新説おもしろすぎ~ 初めから読んでみたいです。
2013/12/13
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