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りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)

りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)

りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)

作家
西尾維新
出版社
講談社
発売日
2014-01-08
ISBN
9784061828971
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りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33) / 感想・レビュー

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ひめありす@灯れ松明の火

この文章の読後感を何と表現したらいいのだろう。ある種の宗教的行事の様にメフィスト上にて記載された奇祭。戯言使いの鬼才西尾維新が手に入れた新たな遊戯はリポグラム。言葉が禁じられる度、兄と妹はその関係性を変え、借金まみれのプレイヤーの名前が変わり、エコがラブにエゴに変わる。説明はせつめーとすればOKの機才っぷりに、またその奇才を遺憾なく発揮する。何度も繰り返されて、繋ぎ方が変わる度にノイズで徐々に見えている物が変わってしまったこの世界。面白かったとか、実験だ、とか言葉を制限されていなくなって、表せやしないんだ

2014/02/28

ソラ

使う文字を制限することによって同じ話でも文体やテイストが変わるということで、そういう観点で言えば面白いかもしれない。ただ、読み手としては同じ話を何度も読むということで飽きる。なので作者の力量には凄いなと思ったけれども作品としてはイマイチかなぁ。

2014/01/12

ゼロ

実験小説でした。自由に書かれた短編を元に、制限がある作品を4つ読むことができるというもの。早い話が同じ小説を5通りの方法で楽しめますよという内容です。15人による挿絵があるので豪華なのかもしれないが、頭に残るのは文字だけ。イラストの印象は薄い。西尾維新の日本語に対する造形が深いのは理解できたが、これを心から楽しんだ人はどれくらいいたのだろうか?凄いね…という感想しか生まれて来なかった。ただ3本目の倫理社会のリポグラムである公序時代は印象的。自由を私と言い換えたことにより、物語に深みが生まれていた。

2014/02/04

Yobata

“リポグラム”…特定の文字を使わずに書かれた文章。50音の中から任意の10文字を4パターン選出し、既存の短編小説でその禁断ワードを使用せずに物語を再興できるかという実験的小説。妹が殺人を犯していた。証拠はないが死体がベットの下に隠されていた…「妹は殺人犯!」多額の借金を背負ったものが命をかけた大金を得るためのゲームに挑戦する…「ギャンブル『札束崩し』」人間の全行動を監視するカメラ,倫理制度が社会の模範となっている自由を捨て平和を享受した社会で…「倫理社会」の3編を毎回任意の10字4パターンの禁断ワードを→

2014/01/08

くろり - しろくろりちよ

リポグラム[lipogram]:特定の語または特定の文字を使わないという制限のもとに書かれた作品→最初に制限のない短編小説→次に特定の8文字を使わずに4パターンの同じ短編小説=『りぽぐら!』▼何度も同じ物語がループする、読み手より「書き手にとって楽しい物語」。ルールが厳しくなる度に楽しんで書いているだろう著者の姿が見えるようで面白い。純粋に物語として読むには物足りないがルール上仕方がないのか…。

2014/03/03

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