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コインロッカー・ベイビーズ 上 (講談社文庫 む 3-3)

コインロッカー・ベイビーズ 上 (講談社文庫 む 3-3)

コインロッカー・ベイビーズ 上 (講談社文庫 む 3-3)

作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
1984-01-01
ISBN
9784061831582
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コインロッカー・ベイビーズ 上 (講談社文庫 む 3-3) / 感想・レビュー

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chiru

5年置きくらいに読み直す本。 生まれてすぐコインロッカーに捨てられて、奇跡的に生き残った2人の少年。 冒頭の、母親が遺棄する酷薄なシーンからラストまで、問題提起めいた感じが全くない。 一貫してバイオレンスを軸にしていて、共感できる人物も出てこない。 少年が見てる夢の中を覗いてるような感覚。 読んでる間は、傷だらけでいいから生き抜いてほしいって願ってしまう。 下巻へ ★4

2018/02/28

Take@磨穿鉄靴

離れて暮らす娘に最近読んだ本でオススメあるか聞いて何作か出してもらったうちのひとつ。 冒頭から生々しい、と言うより正直グロくて不快で堪らなくなかなか進まない。村上龍を読むのはこれで2作目だけど「希望の国のエクソダス」はグロ要素はなく普通に楽しめたがこれは厳しい。娘が何を思いこの本を読んだかお父さんは心配です。下巻も読まなきゃ。作品の感想は下巻で。上巻の印象★☆☆☆☆

2018/02/07

とくけんちょ

文章の密度が高い。物語のイメージや登場人物の想いが怒涛の波のように押し寄せてくる。精神的荒廃をみせる近未来、そのツケというべきか親に捨てられた子供たち。その荒れ地の中で、どのように人格形成し、一筋の光を見つけていくのか。物語はまだ途中、一筋の光は、祝福の陽光となり得るのか、下巻にいこうか。非常に好みが分かれる作品。中毒性はあるものの、苦手な人は受け付けないと思う。

2020/01/26

ユカ

どうなるんだろう、キク、ハシ。都市や登場人物の描写が退廃的で、その時代らしさを感じました。性的にグロいのは苦手なのでそのあたりはよみとばしちゃいました。そういえば、廃墟になった炭鉱街は本当にあるけれど、薬島は存在しないですよね? おそろしく印象的。村上龍さんの筆は日本語が自然で、文章のリズムが心地よいです。読んだきっかけは、益田ミリさんのエッセイ漫画で、登場したマジメ系編集者さんが良き作家さんとしてあげていたのが山田詠美さんと村上龍さんだったから。さっそく下巻へゴォ。

2015/01/07

oser(読書家ではありませんドクシャーです)

学生の頃以来の再読。 読み返して見るとこんなにも卑猥で猥褻、刺激的だったか(貪るように読み、村上龍に夢中になった学生時代も思い出した。)と再認識。 しっかりと作り込まれた世界観(初読の時はSFとは考えなかったが今読むと割としっかりSFだった。パラレル〜というか五分後の世界というか) クライマックスに至るスピード感が蠱惑的。そして上巻を読了しただけで物語を一作品読了し終えた様な充足感がたまらない。 …学生時代と同じ文庫版を読んだはずなのだが字が小さく読み難く感じた。…歳か …さて下巻いきます。

2023/01/04

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