無職無宿虫の息 (講談社文庫 い 34-1)
無職無宿虫の息 (講談社文庫 い 34-1) / 感想・レビュー
hirayama46
アウトローな日々を過ごす社会のはぐれものたちの恋愛模様を描いた連作短編。のちに『寄席放浪記』を記した色川武大だけに落語調の語り口は堂に入っていますが、まだ試行錯誤の段階だったのか、最初と最後ではけっこう毛色が変わっていますね。色川武大の作品群ではそれほどメジャーなものではありませんが、十分に面白い佳作でした。
2021/07/30
久守洋
噺家のような語り口で綴られる、恋愛をテーマにした短編集。一編一編は短いが、それぞれ独立した映画になりそうな濃密さを持っている。色川はロマンチストである。
2012/10/10
バールの様なモノ
色川先生の、文体に不思議と入り込み当時の状況が目に浮かんだ。戦後の時代からなのか、相当に色々な経験をされており自分にはとても理解できない事も多々あったが自分もあたかも自分が経験した様な気分になってしまった。
2022/04/07
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