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壜詰の恋 (講談社文庫 あ 4-6)

壜詰の恋 (講談社文庫 あ 4-6)

壜詰の恋 (講談社文庫 あ 4-6)

作家
阿刀田高
出版社
講談社
発売日
1984-02-01
ISBN
9784061832039
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壜詰の恋 (講談社文庫 あ 4-6) / 感想・レビュー

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KAZOO

阿刀田さんのブラックユーモアの範疇に入る作品集で11の短編が収められています。題名だけ見るとオー・ヘンリーや外国の作家を思わせるものがありますが読みだすとちょっとクールや渋みのきいた味が広がってきます。夫婦の休日などは結構怖い感じがします。最後に山口洋子さんの感想が掲載されていますが、さすが作詞家ですね。

2015/08/09

saga

【再読】奥付は昭和59年2刷。当時高校生の自分が読むには艶っぽい短編集だったな~。ブラックな結末は著者の真骨頂。行きずりの恋を思い出す香水。しかし、大量生産された後の現実は……。印象的な表題作。「夢の街」で繰り返されるであろう苦学生とその成れの果ての男の運命。「魔除け」の不倫関係の思いもよらぬ解消方法。なんとも大人の小説だった。巻末の著者自身による作品解説も良かった。

2024/01/25

かんらんしゃ🎡

★最近自分のおならが臭くない。きっと腸内環境が良くなったに違いない。体調いいし。だから所構わずおならしても誰も何も言わない。しかしある時気が付いた。臭くないんじゃなくて自分の鼻が悪いんじゃないか。加齢で鈍感になってるんじゃないか。★香水の残り香で女性を思うロマンチックな恋物語である。この鼻ではこんな恋はもうできない。

2018/04/19

優希

湿り気がありつつ、上質なブラックユーモアに包まれます。男女の距離感の取り方も上手く、しっとりとした歌を映像で見ているような気分にさせられます。読み終わるたびに怖さが襲ってきました。物語の最初が終わりのようでもあり、なおかつ黒い口を開けて待っているオチが奇妙な味らしいと思います。この味が癖になると抜け出すのが大変ですね。

2014/10/03

優希

再読です。日常の恐怖を閉じ込めた短編集でした。男女の関係のとりあげかたがしっとりとした歌のように感じます。1話読み終わるごとに怖さが襲うのが奇妙な味の趣向を凝らしていると言えるでしょう。物語の最初が終わりのようでもあり、黒い口を開けているような幕引きにハマります。

2024/04/26

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